ぼくたちは勉強ができない(2017) 感想 「勉強の最大の動機はその先で何がやりたいか」
評価:★★★★☆(星4つ)
今回の結論
勉強の動機や方法が楽しくわかる。「勉強」を見つめなおせる。
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目次
概要のようなもの
大学推薦を狙う、高校3年生の唯我成幸はなぜか天才美少女の文乃と理珠の教育係を任される。完全無欠に見えた二人だが実は意外な悩みを抱えていて...!?
1巻が出たので早速買ってみた。最近のジャンプの新連載ははジャンププラスの方に1〜3話まで期間限定で読めるのでそこでこのマンガを知った。
あとこれをみて
「これは買いだ!」
と思ったのが理由ですね。
ラブコメ要素を交えつつ、楽しく勉強というものを体感できる良い作品だと思います。
今回もいろいろ考えさせられたなー
それでは感想を書いていきましょう。
感想
読んで感じたポイントごとに4つ書きたいと思います。
勉強する理由
私は星に関わって生きたい
そのためには理系の試験を通らなきゃダメなんだけど
私はどんな苦手なことでも克服して天文学を本格的に学ぶんだ!
人の感情をもっと理解できればこんな私でもゲームで勝てるようになるのではと…
そのために文系の試験を乗り越え心理学を学びたいのです
ぼくはこの1巻のポイントはなぜ勉強をするのか?という部分にあると思います。1話でヒロインが2人登場します(4話でもう一人追加されるけど)。1人は文系が超得意、理系はダメダメ。けど理系に行って天文学やりたい。もう一人は理系超得意、けど文系志望で心理学やりたい。けど全然できない。教師たちはは得意なものを生かして頑張るように言ってくる。そこで主人公が先生になって2人(4話から3人)に勉強を教えることになる。
ここで大事なのは自分がやりたいことをやるっていう点だと思います。正直今の学校なんて世の中に出て役に立つ知識なんか何も教えてくれません。大学も正直9割はいらないと思っています。なぜ無駄なのか。それはやる気のない人に知識を与えても絶対に身につかないからです。理系の人は高校でやった世界史を覚えていますか。文系の人は数学Ⅱの三角関数の加法定理を覚えているでしょうか。ぼくは理系だったので世界史なんてさっぱりです。本当にふわっとしか覚えていません。文系受験の友人は物理の授業を受けた記憶ごとないわーって言ってました。
おそらくヒロインに得意な分野で受験させても、その後は全く伸びないと思います。だって本人にやる気がないんだもん。いくら良く出来るからって、本人がやりたくないのではその後の伸びしろがない。たとえ最初が苦手だったとしても本人がやりたいことをやっていれば最終的に得意になります。努力を苦労と思わないのから。
最近この記事を思い出した。
最初はド下手でも、熱意があれば成長できるのだ!って感じてめっちゃ感動した。
いくら天才だって本当にやりたいことが「できない」んじゃ決して幸せとは言えないもんな
勉強する理由はやりたいことをやるため。しかたなく「やるべき」状態であっても「やるべき」ものの先にやりたいことがあるはず。
それで頑張れないなら、そこまでしてやりたいことではないんじゃないのかなーと思う今日この頃であった。
何かが得意になるためには
あ あのさ
そういうのってさ…まず英語の楽しさとかそういうの先に教えてくれたりしないのかなーって…
ねぇよそんなもん
「できない」奴にとって勉強は辛くて当たり前なんだ
「できない」まま楽しくなるなんてありえない
「できない」なりに地道にコツコツ積み重ねて少しずつできるようになって初めて「楽しさ」が生まれると俺は思う
個人的な経験からできないものをできるようになる原因は2つ。1つはそれはそれ自体が楽しいから。2つ目はそれをやるべきだと自分が深く自覚しているか。簡単に言えば「やりたいから」か「やるべきだから」のどちらか。
前者は勝手に上手くなる。なぜなら努力を苦労と思っていないから。後者は必要性があるからやっている。得意になりたいのにやりたくないとか言っている奴はおそらくそこまでやりたいと思っていないし、そこまでやるべきだと感じていないのだろう。それは得意になりたいと思い込んでいるか、「とりあえずそうなれたらいいな」程度の努力もなしに強くなりたいアホの願望にすぎないのでさっさとやめた方がいい。
やるべきだと感じてやっていれば、そのうち楽しくなることがあるかもしれない。いや個人的にはできるようになって楽しくないわけがない。
…とぼくは思っているので上記のセリフはとてもしっくりしましたね。
普通に考えても、スポーツのトップ選手とか見れば「好き」であることが上達の条件であることは明白だしね。
個人的にはこの本思い出した。
タイトルは少しヤバイですけど、書いてあることはまともだと思う。
学びの本質は没頭にある
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/03/16
- メディア: 新書
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得意になるためには、好きだろうがそうでなかろうがまず練習する必要がある。どんな人でも練習しないとできるようにならない。その練習に没頭するには、そのことが好きだったり、嫌いでもやり続ける理由が必要だと僕は思う。
ヒロインの2人がそれぞれの科目が苦手でもやるべきだと自覚してそのために行動している姿がとても良かった。3人目の体育会系はイヤイヤ文句を言っているが、まだやるべき必要性出てきて間もないため、まだ必要性を自覚できていないからだろう。
主人公の動機
正直主人公の動機が少し曖昧。貧乏だからお金を稼いで家を楽にする。そのために学費のかからない方法で大学に行くっていうのは正しい。けど主人公が大学行ってどうしたいかという部分があまり具体的ではなかったのでそこが残念。
でもまだ1巻なので今後描かれるかもしれないのでそこを楽しみにして今後に期待してます!
勉強のコツが載っている
小論文のコツは大きく分けて3段階 「序論」「本論」「結論」だ
正直、勉強のコツなんて今の時代google先生に聞けば載っている。上記のものに至ってはもはや誰でも知っているはず。でもマンガを読みながら楽しくちょっとずつ勉強について知れるのはとても良いこと。このマンガを読んで一人でも勉強の動機が芽生えて、やってみようと思う人がいればそれで成功だと思う。
ドラゴン桜みたいにガチな感じで方法を書く必要はないと思うが、全く方法論を書かずにこのマンガを続けていくべきではないはず。内容が薄っぺらくなるから。ヒカルの碁みたいな感じでフィクションの中にうまい具合にリアルを織り交ぜていくとこれからもいい感じになる気がする。
最後に
かわいいキャラクターを勉強という点からキャラクターの成長を描いているのは読んでてとても楽しかったし、いろいろ考えるきっかけになった。
ちなみにぼくは黒髪ロングのキャラが好きなので文系ヒロイン古橋文乃ちゃん押しです。天文学のために頑張って欲しい…
(ノω・、) ウゥ・・・
全くなんにも関係ないが、黒髪ロングのお姉さんに魅力を感じる方は以下の作品をぜひ。
何はともあれ、次の2巻も買う予定。
8/4に発売!
すごく楽しみ。
なんか言ってることが二転三転した気もしたけど、まあいっか。ブログだし。
それではー