物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

大金星 (2008) 感想 「人はテンパった数だけ強くなる」

大金星

評価:★★★★☆(星4つ)
 
 

 

「夢をかなえるゾウ」で有名な水野敬也さんの一冊。
 
今回は恋愛編って感じでしたね。けど恋愛っていうよりもどう人と会話をしていくのかという部分でもとっても重要なことを言っていた。いつも道理にストーリーの中で大事なことを伝えるようなスタイルでした。実際にどういう場面でどういう心境でこの本でいうアドバイスを使うのかがわかった。
 
 
 
 

渋谷編

いいじゃないか。きもい男に思われたって。
 
ナンパって側から見たらチャラい人かもしれないですけど、全く知らない人に話しかけるって点から見ればすごいことなんですよね。
 
 
 
御手洗君が渋谷で女の人を1人止めるシーンの描写がものすごくリアル。その瞬間は完全に僕は御手洗君になっていた。話しかけようと思っても、どう思われるかを考えて結局動けない。早く逃げ出したいなー。僕も飲み会でうまく話せないとそんな気持ちになっていました。すごい納得。
 
 
 
正直他人なんて自分のことを気にしていない、って言うのは結構言われている。けどそれを自覚して行動できない。少なくとも会話した瞬間は嫌悪感を抱かれるのは確定だから。なのでそれでも行動に移す勇気が大事なんですね。
 
 
 
 
ナンパって聞いてこれを思い出しましたね。知ってますか?
 
 
 
 
 
学生時代の趣味が「ナンパ」というとんでもない過去を持った人のスピーチです。最初はふざけた雰囲気ですけど、後半はそんなことないです。端的に言えば「1人じゃナンパはできないよ」って話です。
 
 
 
 
 
 

コンパ編

人はテンパった数だけ成長する生き物でごわす
 
飲み会で女の子の話しかけかたが載っていた。
 
 
 
総合的には自分のことは捨てて、女の子を楽しませろって部分だった。
 
 
 
僕的には「悪口は親しくなるチャンス」って部分がしっくりきた。親しいから悪口が言える。逆に悪口を言えば親しくなれるからそれを逆手に取れってことだった。
 
 
 
けどこれを真正面から受け取るのは危険。だけどその一方で真実でもある。中のいい友達とかの間ならこれは飲み会以外でもプラスに働く。いろんなところでたまに言われて傷つくことあるけど、それは会話が終わった後に個人的にフォローを入れればいい話。会話の場では悪口を飲み込んでその場を楽しむことが大事。
 
 
 
あくまでこの悪口の理論は飲み会のような親しくなるための場でのみ成り立つことであるってことであることは意識しないとおかしなことになりそうです。加えて相手から自分にやられた時だけ使うものであって、自分から相手に仕掛けてはいけないってことも意識しておくべきですね。相手は「大金星」を読んでないのだから。飲み会で派手な悪口を言ったら険悪になるだけ…ですね。
 
 
 
 
コンパのシーンではよく分からないドリンク飲んだり、醤油になり切ったりと意味わからんって思っていた。けれどもよくよく冷静に考えれば飲み会ってそんなものっすよね。
 
 
 
どれだけ自分を捨てて相手を楽しませるかが飲み会のポイント。その上で自分がどれだけ楽しめるかって部分が2段階目なんだと思います。
 
 
 
 

最後に

まとめると
 
一歩踏み出す勇気が大切。周りの自分の評価は捨てて、意識を相手に向けて行動しろ。
 
的な感じでした。
 
水野さんの本は本当に面白いです。水野さん自身が面白いのでそこから滲み出てますね。
 
それでは〜
 

 

大金星

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