物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

冴えない彼女の育てかた 10巻 (2016) 感想 「すごい上司との付き合いかた」

冴えない彼女の育てかた (10) (ファンタジア文庫)

評価:★★★☆☆(星3つ)
 
 
うーん。お話の展開としては別にいいのだけど、9巻と同じオチを持ってくるのはどうなんでしょうかね。さすがにまたか……って気分になりました。案の定Amazonの評価も10巻だけ低いですね。まあこれで完結ってわけじゃないので「そういう時もある」くらいの感覚で捉えています。
 

 

 
そんな感じで、前半にイチャイチャ → 詩羽先輩が挫折 → ストーリーを書いて詩羽先輩を励ます という9巻の英梨々が詩羽先輩が切り替わっただけの展開になっていました。
 
 
 
個人的には加藤と英梨々が仲良くなるイベントを外伝でやるのはやめてほしかったです。全員が外伝を読むわけじゃないし、そもそも読む順番がよくわからない。ググレカスって意見もあると思うけど、僕は9,10巻をセットで買っていたのでそのまま読んじゃいました。
 
 
 
まあとにかく色々不満が出る9巻でした。
 
 
 
 
 

すごい上司との付き合いかた

この巻ではやっぱり紅坂朱音は恐ろしいなぁって感じでした。ボロクソに言って、自分についてこれる人だけついてくれば?ってタイプの上司に見える。実績があるからこそできる行動だよなぁ。何もない人がこの人の行動を真似したらただの生意気なやつになる。自分がすることをここまで正しいって思えるのだろうか。ちょっと考えた。おそらくこうしたいっていう信念が強いからだと思うけど。
 
 
 
けど「自分の代名詞がいつも自分の最新作」って部分は確かにそうだなって思う。いつまでも過去の栄光にすがっている人とか見るとちょっと辟易する。例えば大学名を自慢する人とか。いつまで学生時代の成績を喋ってるんだって。大学や会社でのエピソードはないのかよっ!
 
 
紅坂さんのように飲み会とかで喋る内容は、常に自分の最新情報でありたいです。
 
 
 
あとは、英梨々が元気にやってそうなシーンと挿絵はよかったです。7巻の終わりの時点では英梨々の方がやばそうだったのに、むしろ詩羽先輩の方が死んでいるのは以外だった。私はちゃんとやれてるよ!って感じが最高でした。
 
 
 
 
 

「 冴えかの」の楽しみ方

物語の展開は1~4巻で1周目、5~7巻で2周目ときて、8~10までで3周目なのかな?って感じがした。さすがに同じ人物の成長を3回もえがくのは大変なことだろう。
 
 
 
このお話の楽しみかたもだんだんわかってきた。キャラクターのイチャイチャにニヤニヤして、キャラクターのクリエイターとしての成長を見守る。加えてアニメ、出版、エロゲー業界の黒い話を知る。それがこの作品の魅力であると思っています。
 
 
 
1巻ごとの展開もイチャイチャ→シリアスな展開→主人公が解決って順番なので、前半の雰囲気を楽しんで今回は誰がつまづいて、どういう風に倫也くんが解決していくんだろうなーと思いながら読んでいくのがいいんじゃないのかな。13巻で完結するようなので、あと3回しか楽しめないけど。
 
 
 
 
 
 

最後に

今回はこのくらいにしておきたいと思います。
 
次はちゃんとGirlsSide2を買います。
 
それではー