物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

彼女と彼女の猫 (2016) 感想「猫と彼女、互いへの思い」

「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」完全版(DVD)

評価:★★★★☆(星4つ)
 
 
彼女の猫に関するちょっといい話。30分で終わるのでちょっと見てみるにはちょうどいい作品だった。
 
 
 
なんだろう。つまらない内容でもないけど、最高に感動できる話でもない。本当に日常の一場面を切り出した「なんかいい話」って感じだった。猫の視点から語る彼女の人生の物語。彼女の中の猫に対する思いを物語る話。猫にとっては彼女への思いやりの物語になっていた。
 

 

 
 
彼女と彼女の猫は原作は新海監督だけど、作っているところは別の制作会社。なので本当の意味での新海作品ではないけど、多くのモノローグが挿入されているような描写あたりはやっぱり新海監督のらしさが残っている。
 
 
 
新海作品の中では、ほしのこえが好きです。
 
 

ほしのこえ

 

 
 
 
今回登場した猫というか、擬人化した人みたいな存在だった。拾われて、彼女と過ごして、何言っているかは分からないけど、苦しんでいることだけはわかる。だからなんとかしてあげたいと思った。彼女の人生の中に猫がずっと寄り添っていた。最後の電話のシーンでも苦しむ彼女に対して猫がいつものようになんとかするために行動した。
 
 
 
 
登場人物が男女ともに人だったらただのリア充アニメで終わるんだけど、猫だからこそ素の人間が見せるような日常感が漂っていた。
 
 
 
 
どうでもいいけど、動物が人間らしい行動をとると、その動物はとても可愛くみえる。Twitterでもよく可愛い動物の動画が流れてくるけど、かなりこの法則は当てはまる。僕は「擬人化の法則」って呼んでる。
 
 
 

 

 
 
 
逆の例もある。人間みたいなんだけど、人間じゃない物体や生き物は気持ち悪く見える。マブラヴのBETAはこれを意識して作ったらしい。
 
 
 
 
 
 
そんなわけで、互いに思いやる猫と彼女のほんわかされるアニメでした。
 
 
 
それではー