物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

ぼくたちは勉強ができない 2巻 (2017) 「持っている才能をどう扱うべきか」

ぼくたちは勉強ができない 2 (ジャンプコミックス)

評価:★★★☆☆(星3.5つ)
(未完のため2巻時点での評価)
 
 
 
2巻発売しましたね。
 
 
 
今回は1巻よりもラブコメ感が増されていました。ストーリーの進行というより、キャラクターの魅力を高めるというか、可愛さを味わうような巻でした。理珠の可愛さが輝いていましたぜ!
 
 

 

 
僕はあまり日常系のような目的がないストーリーやおいろけ漫画はそれほど好きではないです。今回の巻は、唯我くんやヒロインたちが交流している姿が多かったです。文乃、理珠、うるかに順番にスポットを当てていた。なので僕的にはこんかいは特にさらぁ〜〜と読んだ感じでした。キャラはみんな可愛かったです。特に理珠。わかりやすいお色気表現とかまさにジャンプっぽいなーとか思ってた。まあまだ2巻ですし、キャラクター回があってもまあいいと思います。ゆっくり進めていけばいいと思いながら、3巻を待ちたいです。
 
 
 
 
13話のうるかの話で、三葉の乳揺れバスケがよぎった。
 
 
 
 
 

持っている才能をどう扱うべきか

 

 範囲のほぼ決まっている中間テストでこのくらい取れないようなら……彼女らを説得し志望分野を変えさせることも優しさだと私は思うがね……

 

 
才能のある人間がそれを最大限に活かせない環境は罪
 
 
君がこのままあの子達の言い分に合わせたやり方をしていたらあの子たちは不幸な人生を歩むことになるわ

 

 無為
 
 
それが才能をドブに捨てて一時の感情で道を誤った末に行き着く場所よ

 

 
 
これって持っている才能を活かすべきか、それともその人がやりたいことをやるべきか、っていう2つに分かれてる。主人公の唯我くんは、やりたいことやるべき派。新キャラである桐須先生は持っている才能を活かすべきと思っている。まあ2巻の最後の描写をみると、心のそこではやりたいことをやらせたいと思っているような感じはありましたけどね。
 
 
 
 
 
これ読んでいる最中にホリエモンが「多動力」の一説を思い出した。
 今、手元に資格や資産(土地やキャリアなど)がある人は、むしろそれを生かそうと思うことで足かせになってしまうことがある。手持ちのカードを生かそうと考えるのではなく、何をやりたいかをフラットに考えてその際に必要なカードを集めればいいのだ。
 
 
そうすることでスピードが加速し、幾つものプロジェクトを手がけることができる。

 

 
 
加えて詳しく、同作者の別の本も思い出した。ちょっと長いです。
 
 
  
 
全ての教育は洗脳である。
メルマガに寄せられる定番の質問に、こう言ったものがある。
 
 
「私は会計士の資格を持っています。とりあえずこの資格を活かせることをやろうと思うのですが、何かいいアイデアはないでしょうか」
 
 
 
自分は会計士だ。だから会計士の資格を活かせることをやる。
 
 
 
 
真っ当な発想に見えるかもしれないが、実はまったくなっていない。なぜならここには、本人の「これがやりたい」という動機が一切ないからだ。
 
 
 
 
順序は常に「好き」「やりたい」という動機が先でなければならない。
 
 
 
この相談者の「やりたいこと」に、会計士資格が活かせるのであればもちろんそれでもいい。しかし、「とりあえず」を理由に何か始めても、同じことを「やりたくて」やっている人には絶対勝てない。「大好きだからやりたい」と「特別やりたいとは思っていない」の間にある壁は想像以上に高いのだ。

 

 
もう一個
 
 
「土地を持っています。巨大施設は作れなさそうな狭さなので、ラグジュアリーなホテルをここに立てようと思うのですが、周りには強豪となりそうな宿泊施設も多いです。堀江さんならどのような方法で差別化を図りますか?」
 
 
 
土地がある。狭さから見てこういったことにしか使えない。どうすればそこで勝ちあがれるだろうか。
 
 
 
この質問は「ホリエモンチャンネル」でも取り上げ、「順序が逆だ」と指摘した。土地があるからホテルを作るのではなく、「ホテルを作りたいから土地を探す」のが本来の順番だ。
 
 
 
 
ラグジュアリーなホテルを作り、人を楽しませたいと考えている人はいくらでもいる。その中の「本気」な人たちは、必ずこう考えているだろう。
「こんな雰囲気の、素敵なホテルをつくりたい。ロケーションはこうがいい。だから、日本のこのあたりで、こういった土地を探そう!」
 
 
 
 
手持ちのものをうまく使うことだけを考えている人と、「これを作りたい」というビジョンがはっきりしている人。
 
 
 
どちらの方がパフォーマンス高く理想を実現できるだろうか。そして何より、どちらの方が、お客にとって理想的な空間になるだろうか?
 
 
 
比べるまでもなく、後者である。
 
 
 
 
つまり自分のやってきたことや、すでに持っているものから「やること」を決めてはいけないのだ。
 
 
 
 
質問者に対して、僕は「土地なんてさっさと売ればいい」とアドバイスした。持っているから、「有効活用しなければ」という脅迫概念にとらわれるのだ。だったら手放して、本当に土地が必要になったらまた買えばいい。作りたいという意欲の湧き上がらないものを無理に作れば、「やりたいこと」を本気で追求している同業他社に負けるのは一目瞭然だ。
 
 
 
タグに関しても、まったく同じことが言える。
 
 
 
 
もしかしたら、「一見使えそうな」スキルや経験があなたにはあるのかもしれない。でも、「これを素材として活かす事業でなきゃダメだ」と思っているのなら、むしろ捨てた方がいい。それは、あなたの本当の「やりたい」を妨げる持ち物だからだ。
 

 

 

 

 
 
僕もこの考えに同意。なので僕は唯我くんの方に賛成。やりたくないことって全くやる気が出ないし。それにそんな風なやる気がない奴を教える気は全くない。この引用からすると、先生は「いいものを持っているのだから使わないとダメでしょ」って側になっている。
 
 
 
文乃ちゃんや理珠にやりたいことがないのならば、今ある才能を使ってどこかいけばいい。だけどちゃんと2人には具体的な目標がある。だからそこに向かって頑張ればいいと思います。やりたいことがあるって素晴らしい。それに才能があるからって必ず使わないといけない訳ではないでしょ。
 
 
 
 
けど、先生はなんか才能ではなく、やりたいことを信じてクソな結果になった例を知っている感じがする。「いいものを持っていたら、使いたくなくても使うべき理由」が気になりますね。今後に期待です。実例もけっこう面白そうなので僕もいろいろ読書とかで情報集めていいのがないか探してみましょうかねー。
 
 
 
 
 
 
 

最後に

僕はラブコメのラブには興味ないので、そこはさっさと読んじゃいました。勉強とコメディ要素が半々くらいだと僕は嬉しいんですけどね。ジャンプ的にはシリアスな勉強を真面目にするのはあまり受けなさそうなので無理っぽいけど。
 
 
 
1巻感想です。よければどうぞ。
 
 
 そんな感じで3巻の発売は10月4日だそうです。本誌の連載もそこそこの掲載ページみたいなので頑張って欲しいです。
 
 
それではー
 

 

 

ぼくたちは勉強ができない 2 (ジャンプコミックス)

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