物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

東京喰種 1~5巻 (2012 ~ 2013) 感想メモ「どちらの立場にも正義がある」

東京喰種 1―トーキョーグール (ヤングジャンプコミックス)

評価:★★★★☆(星4つ)
 
東京喰種読み直しています。やっぱり面白いです。
 
 
 
もちろん喰種と捜査官の戦いも躍動感があって好きです。赫子とか羽赫とかかっこいいです。けれども僕はやっぱり喰種と人間の対立が興味深いです。
 

 

 
人間を食べてしまう喰種は人間から見ると悪くみえる。けれども喰種側にも理由が存在していて、喰種であればなんでも殺そうとしている捜査官=人間は気持ちはわかっても納得はできない。けれども捕食される側である人間が喰種を理解することは難しいし、喰種側も力で優っても人間の数には勝てずに抵抗はできない。けれども生き物である以上殺すことをやめることはできない。
 
 
 
両者の中間に立てる存在として金木くんがいる。人間であり、喰種であるからこそ両者の立場を理解することができる。そんな両方の正義を描いているところが東京喰種の世界観のポイントになっている。僕もそこにはまっています。
 
 
 
実写化にあたりヒロインが出家してしまうとといった出来事の際に、作者がリツイートした言葉が作者の考えを示しています。この言葉と東京喰種で描かれているものを考えると、この発言をリツイートした意味がよくわかると思います。
 
 

 

 
 
似たようなこととして、ひぐらしのなく頃にを思い出しました。僕はアニメやゲームではなく小説で読んだ。ありがたい事に図書館に全巻あったんですよね。今から考えるとラノベもかなりあったので、図書館のセンスがイカしてました。
 
 

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 
 
とまあそんな感じで読んで、確か罪滅ぼし編だったかな。レナが色々あって暴走する話だったと思うけど、そのあとがきに書いてあった作者の竜騎士さんの言葉が印象的でした。犯罪者側の立場を理解することも大切。みたいなことが書いてありました。結局は本人にしかわからない苦しみっていうのがあるよねということです。それを一方的に決めつけるのではなく、理解してあげようという気持ちが大切だよねってこと。あとはひぐらしでどうぞ。こちらもとても面白いです。
 
 

ひぐらしのなく頃に解 罪滅し編 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 
 
 
両者の対決を描きつつも、隻眼の喰種だったり、金木くんが喰種になった理由を探すなど、提示した世界観に対するストーリーも広がっている。戦闘もめちゃめちゃ動く。視覚的にも精神的にもとても面白いです。喰種と人間でどう折り合いをつけるのか。そこに注目したいです。
 
 

東京喰種トーキョーグール:re 1 (ヤングジャンプコミックス)

 
 
とりあえず東京喰種を読んでre:の方が完結したら一気に読みたいです。
 
 
 
それではー