物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

ゲーマーズ! 1~6話 (2017) 感想メモ 「ゲーム好きを肯定するアニメ・何が好きでもいいじゃない」

ゲーマーズ!第6巻〈初回限定版〉 [Blu-ray]

評価:★★★☆☆(星3.8つ)
 
 
ゲームを題材とした日常の人間関係を描いたアニメ。人間関係だけでここまで(6話まで)引っ張れるのはすごい。ツンデレとか言うような特徴でお話を進めるのではなく、ちゃんとしたキャラクターを確立して話が進められているところが自然だなぁと感じた。6話はかなり笑った。
 
 

 

 
 
ゲームを題材としながらもゲームは会話の節々に登場するのみで、ゲームが舞台となる話ではない。あくまでゲームはキャラクターの好みの共通点を表すものだ。実際6話まででゲームは全く関係なくて、人間関係のもつれで話を進めている。ここら辺がネトゲの嫁とか冴えない彼女の育てかたとは違うところだった。
 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? (電撃文庫)

 
 
ちょっとあれって思うのは主人公がかっこいいセリフを言っているシーンが少し気持ち悪いなって思ったくらいです。当たり前のことをみんなが「すごい」みたいに捉えているのは少し違和感がありました。主人公の背景もわからずにそう言うかっこいいセリフを言っても説得力がないだけでした。今のままだとただの地味な人で落ち着いてしまうので、もう少し主人公としてかっこいいなと思える部分があると楽しくなるのかもしれない。
 
 
 
逆に言えば上原くんの部分は結構好きでした。景太くんを見て、今のリア充の自分とゲーマーだった自分を重ねて、景太くんに発破をかけるのシーンはかっこよかったです。あぐりちゃんも健気です。2話ではあぐりちゃんが可愛すぎてやられました。
 
 
 
 
 
 
 

ストーリーは誰かと出会って始まるもの

 
こうしてゲームが肯定的に捉えられるストーリーが展開されていると、ゲームも社会的に肯定されるものになったのかな。大人になって誰かと話すと、やっていたゲームが共通していた場面に出くわす。僕の世代だと64とゲームキューブの話題で盛り上がることが多い。少し下の世代ではwiiをやっていると話が合う。なのでみんなでやれる遊びの一種としてゲームというものが肯定される時代になってきたのかな。
 
 
 
逆に一人用のゲームではなかなか同じゲームをやっている人に出会えないので、ちょっと寂しい気持ちになることがある。なので遊びって究極的には誰かと一緒にやるからこそ意味のあるものになるんだと思ってます。
 
 
 
そう考えるとゲーム部ってかなり理想的で、同じ趣味の人が集まる空間っていうのは人間同士の交流が生まれるし、共通点があれば仲良くなりやすい。そういう意味でかなり羨ましいものです。景太くんも同じ趣味の人間に出会うことによってリア充への一歩を進んでいる。やっぱり話が合うっていうのは人間関係でも大事な要素。少なくともコミュ障の僕は価値観が合わない人といつまでも会話なんて続かない。
 
 
 
 
そんな感じでいつでも自分の趣味や好きなことを分かち合えるような居心地のいい空間を作っていけたらいいですね。
 
 
 
 
 

最後に

 
天道さんが景太くんを好きになった理由とかが不明なのでそこらへんが明かされるといいですね。Amazonビデオで見ているのでリアルタイムで見れないのが少し悔しいです。
 
 
それではー