交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション (映画 2017) 感想「初心者はまず本編を見ようね」

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評価：★★★☆☆(星3つ)

2005年に放送された交響詩篇エウレカセブンに新作映像を加えて映画化した作品。

テレビ版エウレカセブン未視聴。スパロボ2次Zで世界観をなんとなく知っている程度で映画を見た。

内容は総集編であり、初心者はエウレカセブンの雰囲気を感じ取ることができる程度に止まっていた。最初の30分ほどでサマーオブラブの様子が描かれ、その後レントンの視点を中心として、アニメ版の映像を編集したものが流されていた。

エウレカセブンの世界がどんな感じなのか、イメージを掴みたい人にとっては見に行ってもいいかもしれない。元々ファンだった人は冒頭が目当てでしょうね。最初は大迫力だけど、後半は昔の映像が多様されている。大画面で古くて小さい作画が流れても大丈夫な人は見に行って下さい。

以下ネタバレを含む感想

前半・サマーオブラブってなんですか

サマーオブラブでは、ロボットがバリバリ動いてよくわからない棒状の機械が山に突っ込んだと思ったらいきなり世界を滅ぼしかける。だけどレントンのお父さんが介入することで世界が守られたようだった。

そもそもなんでイマージュ？(でいいのかな? スパロボ2次Zからの印象です)がたくさんいたのか、なんで地球が滅びかけていたのか、そして具体的にどうやって勝利したのか、全くもって分からなかった。ただかっこいいロボットがめちゃめちゃ動いてバケモノと戦っていたなーという印象しか残らなかった。

戦闘シーンは躍動感とスピード感が溢れて、音もバリバリ響いてくるのでとても大迫力でした。ここだけは4DXにしたら盛り上がりそう。

後半・レントン、めちゃめちゃ悩んでいた

サマーオブラブ終了後、アニメ版の映像が流れる時は劇場の画面があからさまに小さくなった。加えて映像が古くなる。本編未視聴の僕でもアニメ版の映像なんだなと一発で気がついた。内容は本編を見ていないのは僕のせいだとしても、時系列が入り乱れているので余計に何をやっているのか分からなかった。最後の方になって頭の中で時系列が少し整理されてきたかな？といった感じだった。

サマーオブラブ　→　レントンの故郷　→　何かしらのきっかけで出て行く　→　月光号に乗る　→　レントンがエウレカとニルヴァーシュを暴走させちゃった？　→　月光号出て行く　→　養父に拾われる　→　養父と行動する　→　養父は月光号の討伐の任務を担っていた？　→　月光号を助けるか、ここにとどまるか決めろ　→　月光号を助けに行く　→　続く！

多分こんな感じだった。なんで故郷を飛び出したのか、どうやってエウレカと知り合ったのか、どうしてニルヴァーシュが爆発したのか、なぜエウレカが溶けていたのか、どうやってエウレカは元に戻ったのかといったことは全く分からなかった。だけどレントンの葛藤シーンから察するに、自分が正しいと思った行動をした結果、それが裏目に出てしまったといった感じだろう。

ホランドの声優はご存知藤原啓治さんですが、今は療養中。ということでクレヨンしんちゃんのひろしの代役でもある森川さんが担当されていた。昔の映像を使いまわしながらも、ホランドの部分は全て森川さんに差し替えられていた。そこは仕事が細かかったです。予算の都合もあると思いますが、ついでに絵も頑張って綺麗にして欲しかった。

とまあ全体的には本編の様子を匂わせることをして終わった。結局、原作を見ないと何も分からないなということだけわかった。