Fate Grand Orderの思い出 2020年
2020年(2部5章後半、5.5章)
2020年はメインストーリーがつまらないものばかりだったので、特に不満・批判が多くなっている。他の人は違う感想を持っているかもしれないけど、あくまで私が思ったことなので記録のためにちゃんと書いておく。
前回・前々回はこちら。読まなくても問題はない。
2020年は2019年ほど課金はしないし、イベントシナリオは全く読まなくなっていたのでFGOを頑張ってプレイした印象はない。代わりにプリコネを始めるようになった。FGOをやっていた時間はプリコネになった。
プリコネは定期的にシステム周りにアップデートが入り、限定キャラよりも恒常キャラが多く適度に課金しやすい。育成するストレスはおさえつつも、毎日コツコツやれる状態なので、周回するストレスはほとんどなかった。高難易度も多く、キャラを育成する楽しさを適度に味わいながらプレイできた。
ディライトワークスはプリコネの運営と技術力を見習って欲しい。
1~3月
1~3月は印象がない。コロナが大変になった。
塔イベント:
素材が美味しい。一気に進めるのは大変なので恒常イベントにして欲しい。
バレンタイン:
いつも通り
ホワイトデー:
オデュッセウスは5章前半のタイミングでストーリーで実装して欲しかった。
4月 5部後半
4月に5章後半が実装された。コロナで大変になる前に滑り込みで実装した判断はよかった。とはいえ内容は桜井さんのシナリオだったので、文章はいつものごとくとても読みづらかった。ストーリーが頭に入ってこない。
加えて前半のデメテル、アフロディーテ、ゼウスが小物感が出るシナリオだったので、これまでのシナリオで出た印象ほどのギリシャ神話陣の強さが感じられなかったのが残念。またロムルスや金時のロボ、カオスのくだりもろくな伏線は説明がなくいきなりと出てくるため、全くストーリーに入り込めなかった。ただ話のスケールをでかくなるだけで全く面白くなかった。
1部2章のアルテラ、1部4章のテスラ、金時、玉藻、ランサーアルトリアなどの展開を思い出して既視感を覚えた。ライターが同じ説があるので、この人のストーリー展開のテンプレ的な書き方なのだろう。文章がくどくて読みづらい上に、ストーリー展開まで似ているのは本当につまらないのでやめてほしい。ギリシャの下りだけなら間違いなく2部の中で一番つまらない。
だけど前半を全て吹き飛ばすほど後半のキリシュタリア側のシナリオが素晴らしかった。アトランティスをやる前は、頭がいいけど何考えているかさっぱりわからないクリプターの孤高のリーダーという印象だった。だけど実はキリシュタリアは異星の神との交渉でクリプターを生き返らせるためのシミュレータ的なところですでにクリプターの人たちと全員交流をしていて。その中で人となりを知っていた。クリプターたちを自由にさせていたのも、キリシュタリアにとっては全員が友人だったからにすぎなかった。だからこそそれぞれの立場や意見を大切にする人だった。
タイトルの「それは、うまれもったものではなく」というタイトルがとてもいい。美しいものを作るために生まれた人間が、その美しいものの対象を具体的に持っていなかった。エリートというレールの上にいたままでは手に入れることがなかったものを、浮浪者の行動からキリシュタリアの美しいものを手に入れることができた。キリシュタリアの生きる目的が短いエピソードでしっかりまとめられていて本当にいいストーリーだった。おそらく2部のストーリーを読み返したら、キリシュタリアの行動がまた違って見えるのかもしれない。
カイニスとキリシュタリアの関係もFateっぽくてよかった。ぺぺとアシュヴァッターマンの時も思ったけど、やっぱりマスターとサーヴァントが信頼関係にあるのはいい。ベリルもカイニスやキリシュタリアたちの関係性とは違う方向だけど、謎の信頼感のある相棒サーヴァントがいると面白そう。
バトルでは例に漏れずデメテルで止まった。ジャンヌ、玉藻、そして攻撃とサポートとしてライダーマルタで弱体解除と攻撃をしつつ戦ってなんとか突破できた。アフロディーテも孔明、玉藻、アスクレピオスでひたすら耐久して勝利。
ゼウス戦では肝心のロムルスが全く役に立たなかった。意外とマシュのバスター攻撃が強かったので、マシュをアタッカーとして、あとはマーリンと玉藻で耐久しながら攻撃していた。
2~4章ではクリティカルが強すぎて耐久なんてできなったので、耐久ができて面白かった。個人的には無理やり火力でゴリ押すより、時間がかかってもゆっくり勝つ方が好きなのでとても楽しかった。今回のMVPは間違いなく玉藻。耐久をするとアーツが要になってくるので、玉藻はとても助かった。
5~7月
5~7月はコロナの影響で復刻が多かった。これはしょうがない。新規イベントはレクイエムコラボだけだったけど、流石にもうイベントシナリオは読まないので内容はわからない。
感想としては、イベントシステムがとんでもなく最悪だったこと。新しい試みをやるのは構わないけど、サイコロを振って全マスに5回ずつ止まらないといけないのは仕様を作った時点で誰もまずいと思わなかったのだろうか。全マスに意図的に止まらないといけないのはそれはすごろくではなく、すごろくの形をした、ただの苦行でしかない。
変則周回が入ってきたのはここら辺からだった。周回にも工夫が求められるので、めんどくさいという人も多いと思う。自分はどうやったら自分の手持ちで楽に回れるか? を考えるのが楽しいのであまり気にならなかった。
5周年イベント
5周年イベントは本来はドームでやるはずだったので、よっぽどすごい発表をするのかと思っていた。けど、中身を見れば全く大したことがなかった。昨年のフレポサーヴァント追加と比べれば霊衣は地味。福袋も年で分けたのでクラスを狙いづらくなった。
コードリムーバーは最初からやっておけという内容、もしくは不具合と言っても差付けないものだったので、5周年の目玉として出すのはディライトワークスのセンスを疑った。
普通のキャンペーンとしては良いのかもしれないけど、5周年という舞台には全くつりあってなかった。と、思っていたらキャスターアルトリアが実装された。これが環境を変えるほどのぶっ壊れだったので、これが一番のイベントだった。周年のクオリティは年々下がっているし来年はぶっ壊れが出るとは思えないので、来年はどれぐらい下回ってしまうのだろうか。
夏イベント
イベントシナリオは読まないので内容はわからないが、夏イベントはシナリオが面白かったそうだ。個人的には水着アビゲイルと水着巴御前が楽しみだった。だけど蓋を開けてみれば、どちらも残念だった。
水着アビゲイルはモーションは好きだったけど顔面アップの宝具が好きになれなかった。昨年の武蔵と同じくとりあえず顔をアップにさせておけ感が強くて使う気が起きなくなった。水着巴御前はVRが違和感ありすぎてダメだった。せっかく立ち絵やモーションがいいのに、宝具演出が噛み合ってなさすぎるのが残念だった。
水着武蔵の時に加えて好きなサーヴァントが水着になると自分には受け入れられない形で実装されることが多いので、この時に水着に期待するのは諦めた。
9~11月
9月の聖杯戦線は新しい試みでいいと思った。久しぶりにディライトワークスが挑戦しても失敗しないケースが見れた。
10月はぐだぐだが復活した。埴輪レイドは素材が全く美味しくなかったので、すぐにやめた。貝殻牧場は美味しかった。
4.5章
11月 4.5章が実装された。4.5章というので、メインシナリオと言っているのでスキップするわけにはいかなかった。けど読んでいるうちに対してメインシナリオに関わらなさそうだったので、途中からスキップした。
最初は長押しで文章の流れだけでもつかもうと思ったけど、主人公の選択肢が多すぎて毎回止まるのでスキップすることになった。
5.5章
12月 5.5章が実装された。予告の時点でサーヴァントが桜井さんのものが多かったので誰がライターか察した。実際にいつものごとく桜井さんの癖が強くでたシナリオだったので、読んでて苦痛だった。
シナリオの展開はサーヴァントが出る割には大したこともせずにすぐに退場したり、唐突に新しいキャラが登場したりといつもの桜井さんのパターンだった。
Twitterを見ると普通に楽しんでいる人がいるので、何もかもダメということはないんだろう。自分も初期にやった英霊剣豪や2部2章で引っかかった記憶はない。ただ大奥イベントあたりでセリフのくどさを感じ始めた。それからは文章が気になりすぎてこの人が書く内容が入ってこなくなった。この後に英霊剣豪をやったらセリフのくどさが気になってまともに読めなかった。あくまで自分の経験だけど、文章に引っかかっていない人は普通に文章を読めて物語を楽しめるのだろう。私はストーリーの内容云々の前に文章のクセがきになりすぎるのでもうこの人のストーリーは読むことはもうできない。
文章のくどさやクセは置いておいても引っかかる部分は多かった。安倍晴明が最初から現れなかった理由がわからないし。出てきてからは全ての対処方法を教えてくれるので、チート使っている気分になった。
最初からこの特異点はリンボだ!と決めつけているのもつまらなかった。これは物語なのだから設定を読ませるのではなく、リンボの仕業であることもストーリー中で読ませないとダメじゃないのか。特異点発生 → レイシフトしたけどあれ?団蔵しか居ないぞ → ピンチになって金時と合流 → 宮中に行くとあれはリンボじゃないか、なぜここにいるんだ? みたいな展開があってもよかったのでは。
物語が登場人物が一から解説してくれるので、物語を読んでいるという感覚がなかった。むしろキャラクターがしゃべっているより、作者が描きたいことをキャラが説明している感覚があった。物語性がなくひたすらに作者が書いたプロットを読んでいる気分だった。レイシフトの仕組みを聞いて、聖杯戦争の説明を聞き、リンボの7人衆?の説明を聞いて、とひたすら作者の設定を聞かされて全く面白くなかった。
加えてその設定が2転3点しているのも設定を読まされている感じがして面白くなかった。レイシフトではサーヴァントは連れていけない → 今見たら小太郎と団蔵だけいけるわ → レイシフトしたら団蔵だけだったわ、みたいな流れとか、まとめられない風呂敷を広げるのはやめた方がいいと思う。
7人衆?の部分も、リンボがひたすら設定を読んで、誰と戦うかは全て自陣のサーヴァントたちと晴明が説明していたので、危機感とかそういうものが全くなかった。と思えば急に景清や伊吹童子が出てきて、ただのやられ役で登場しただけで終わる。こいつらいなくてもストーリーはまとめられたんじゃないのか。雑に使い捨てられるので、景清や伊吹童子のどこに魅力を感じていいのかわからない。
敵に関しても景清や伊吹童子は出したかったのはわかるけど、ただそれだけ。景清と伊吹童子の部分はアルテラ、テスラ、金時、玉藻が登場するときのパターンと同じ。とにかく話を広げるために、もしくは次のガチャのためだけにとりあえずサーヴァントを増やす。今回の話で景清はいなくても5.5章はなんとかなるし、伊吹童子は間違いなく最後の剣の部分がやりたいがために出したのだろう。この2人の描写が薄すぎるので、キャラクターを無駄遣いしたようにしか思えなかった。扱いが雑すぎてデザインした人がかわいそうになってくる。いなくてもいい人物を無理やり出して、無理やりいる理由を説明するから文章が長くなった。そのせいで他の描くべき部分が割を食うので内容を集中させて欲しかった。特に聖杯戦争か7人衆のどちらかにした方が話がまとまって面白かった気がする。
あと今回は平安京である理由があったのだろうか。リンボが登場して暴れただけなので、舞台はどこでもよかったのではないのか。
よかった点としては、リンボがビーストになれない流れは割と好きだった。そうなると所長の人類愛が気になった。ビーストであるなら持っているはずなので楽しみにしたい。
まとめれば5.5章は桜井シナリオな時点で期待度が小さく、実際につまらなかった。登場するサーヴァントが小物になったり無駄遣いされるので、メインシナリオをこれ以上書かないでほしい。
12月
クリスマスイベントは例年通りボックスガチャだった。イベントや配布サーヴァントはいつも通りの展開だったので、特に印象はない。気になった部分としては、ボックスの塵の数が2個になっていたけど、これはどういう意図を持って2個にしたのだろうか。運営が配りたくなかった以外の理由が思い当たらない。
周回パーティはラムダリリス + Wキャストリアで3,4ターン周回で回っていた。クリティカル殴り混みだったので完全に脳死周回は無理だったけど、魔術協会制服でカードシャッフルすればだいたい3ターンで回れていた。
年末特番
多くの人がこの特番に期待したのはFGOのアニメとゲーム最新情報の部分だろう。アニメの方は普通によくできていた。声がないキャラも多かったけど、そもそものキャラクター数を考えればそうなったのも納得。個人的には主人公が男ではなく女にしたのはよかった。男主人公はバビロニアの最悪な印象が強かったので、性別を変えてくれたおかげでバビロニアとは完全に別の作品として楽しめた。
FGOに関する情報は最後の20分ほどで、1/1になればすぐに明かされる内容なので実質何も言っていなかった。なによりも期待していたストーリーに関する情報が何もなかった。あのシルエットはあれで何かしらの情報を見つけられる人はいたのだろうか。ただDWが新情報を出したというスタンスをとっただけだった。
今年は「next spring」的なことすらなかったので早くても6月くらいだろう。来年もストーリーの牛歩戦術は継続するようだった。
個人的に一番面白かったのはFGOの部分よりもFate Extraのリメイクの部分だったExtraをやっていた時から戦闘システムさえ改善されればまた違ったゲームになると思っていたので、このリメイクは本当に楽しみにしている。特にExtraの中では玉藻が好きなので、今回の登場は嬉しかった。
玉藻はしゃべってこそが魅力が発揮されるので改めて玉藻の魅力を再確認できた。FGOでは玉藻のセリフ量が全然足りないので、ひさしぶりに聞けてよかった。発売日が出ないので2021年中に出ればいい方だろう。期待して待ちたい。
最後に月姫のリメイクが発表された。Fate/ Staynightも終わったのでタイミング的にはちょうどいい。むしろ月姫の執筆にリソースが割かれていたのでFGOのストーリーは担当しなかった説が濃厚になった。自分は漫画で月姫を全て読んでしまったので、買うかどうかは保留。PS4やSwitchではやりづらいのでPC版が出たら購入を検討する予定。
正月キャンペーン
この内容は2021年なのでここに書くべきではないけど、これだけ記事を分けるのもどうかと思うのでそのまま追記する。
今年の目玉は千子村正の実装だろう。間違いなくセイバーで一番の性能をしている。
加えてストーリーでもすでに登場済みで、中身が違うとはいえ見た目は完全に士郎なので間違いなく回されまくるはず。手持ちが揃っていない人は宝具2ぐらいにすれば引けばどこでも使える性能になる印象。だけど宝具1では槍狂相手だけになりそう。なので村正自体はセイバーの中では間違いなく強いけど、キャストリアほどのぶっ壊れではないという印象だった。
間違いなく性能がセイバー最強で高難易度にも周回にも使えて、加えて見た目と声は士郎なので、当然ガチャに心が引かれてはいる。だけど、すぐに村正を回すわけには行かなかった。正月ピックアップにまずはずっと待っていた槍玉藻とレベル100にしたけど宝具1のアビゲイルがいたので、そのピックアップを引かないといけない。
星5を3体引こうと思ったら2,3万では終わらないし、そもそも今のFGOの状態でそこまで課金する気にはならない。
村正を周回に使うとしても、周回ではそもそも6積みで周回しないといけないのはボックスガチャの時だけなので、年に1,2回のため引くのは気が引ける。高難易度に使うとしても、そもそも回数が少なく月に1回あればいい方で、高難易度自体の難易度も下がっているので村正が必須という場面はあまり考えにくい。
また完全にめんどくさいオタクの考えになるのだけど、あくまでこのキャラクターは村正であって、士郎ではない。士郎の見た目と声の別キャラクターなので、そこが引っかかっている。それに村正自体はストーリーで登場したとはいえまだまだ掘り下げられていないので、村正としてのキャラクターにまだ魅力を感じられない。士郎だったら引いていた(笑)
・・・というさまざま理由があるので気軽にガチャを回せない。村正も強いのはわかるけど、自分の手持ちでは必須ではないので一旦保留という結論になった。
字にするとものすごい葛藤。ものすごく迷っている自分がいた。
村正の葛藤の後、福袋 + アビゲイル + 槍玉藻の予算として課金した。福袋はアビゲイルが重なって欲しかったので赤EXTRA1を引いた。結果はアビゲイル(夏)が出たので、喜んでいいのかわからなかった。
が、同時に5枚目のカレスコが出たのでそんな迷いも吹っ飛んだ。ただのカレスコではなく、5枚目のカレスコというのが重要。4枚目が出てから1年6ヶ月も間が空いていたのでずっと欲しかった。カレスコはピックアップは存在しないので、ある意味星5サーヴァントよりも価値が高い。結果を見ればカレスコのほうが嬉しい2021年の福袋だった。
パネルミッションが時限開放なのは笑った。コンテンツは少ないけど、なんとかしてログインは毎回させたいという意図が丸見えだった。
まとめ
2019年と比べて、2020年は不満が大半を占めたこの1年はFGOをプレイする一番の目的であるメインストーリーでさえも劣悪な話が展開されているので、不満がたまるのは当然だった。
サーヴァントに関してもメインストーリーがダメなので、そこで登場する新規サーヴァントにも好感が持てない。これはロムルスや伊吹童子がその典型だった。イベントストーリーは読んでないのでイベントのサーヴァントが気になることもなくなった。とはいえゴッホや卑弥呼は性能が尖っていたのでそういう意味では気になった。だけどストーリーや高難易度が減ったので性能が尖っていても使い道がないのでは意味がない。
水着サーヴァントも演出は強化されているけど自分に引っかかるものがなかった。総じてガチャを引く目的がなくなり、サーヴァントを育てることもなくなった。2020年はイベントで素材を集めつつ、すでに育っているサーヴァントに金フォウや獣の足跡を与えて愛でていた1年だった。
FGOは奈須きのこのFateが見られると思ってプレイしているので、そろそろメインライターとして出てきてほしい。2021年は6章が出てくるはずなのでそこは期待したい。というかそうでないとFGOをやる意味がない。そして桜井シナリオはもう見たくないので、ずっとイベントシナリオを書いていてほしい。
FGOは3年ほどやっているので、プレイした期間を考えれば飽きてくるのは当たり前だとは思っている。現状のFGOに満足はしていないが、良い悪いで言えば良いコンテンツなのは間違いない。2021年のFGOの付き合い方としては、メインストーリーに奈須きのこが来ることを願いつつ、イベントは素材を回収するために少しだけやるだけなのが適切な距離感になりそうだ。