人生はワンチャンス! 感想 (2016) 「内容が薄っぺらい・写真集として捉えるべき」
評価:★★☆☆☆(星2つ)
今までの水野さんの本を期待して買うと失敗する。
写真集としてならいいのかもしれない。
結論から言えば、中身はとても薄っぺらかった。歴史上の人物の逸話を紹介して、そこから導き出せる教訓が書いてある。加えてとってもかわいい犬の写真がのっていた。写真はいい。なかなかイカした犬がたくさんあって、パラパラ眺めるのは面白かった。だけど僕は写真集はほとんど興味がないので5分で飽きた。
実際の文章の方も、
- 過去にこういう人がいました。
- その人はこういうことをしました。
- そこから考えるとこういうことが大切なんですね。
といったものだった。
水野さんの本といえば、ギャグセンスの光る文章と含蓄のある言葉とのギャップが魅力になっている。だがしかし、この本には「夢をかなえるゾウ」や「ウケる日記」のような文章の面影が全く存在していない。強いていうならば、たくさんの本から得た情報をまとめているという部分のみがかすかに感じられた。
いつもならば、水野さん自身の体験や読んだ本の情報を水野さんのセンスのある文章によっておもしろおかしく伝えている。今回は調べた事実を簡単にまとめた状態になっている。いわば文章が加工前の状態で写真を一緒に載せたといった感じになっている。
まあこのくらいくらいふざけろとは言いませんけど……
今回、僕はブッダ関連の本を数冊買ったのですが、
その本と一緒に
エロ漫画を買ってしまったんですね。
いや、これも僕が悪いというより100%アマゾンが悪いんですけど、
「水野敬也さんにお勧めの本があります!」
とか勧めてくるんですよね。
さらに
「この本を買った人はこんな本も買ってます!」
とか勧められると、ついついそっちも見ちゃうんですよね。
で、僕の趣味はエロ漫画収集なわけじゃないですか。
むしろ本業はそっちみたいなとこあるじゃないですか。
分かる人にしか分からないと思うんですけど
「ANGEL世代」のど真ん中じゃないですか。
それで中学生の当時からずっと今に至るまで
世のエロ漫画というものに目を光らせてきている僕は
もう、分かるんですよ。
タイトル、装丁を含めた作品全体から発せられるオーラで
そのエロ漫画がどれくらいのクオリティなのか。
具体的に言うと、どれくらい抜ける代物なのか、
つまりは、
「抜ける」かどうか「見抜ける」男なんです。
つまり、「この本は本当に水野さんが書いたの?」って疑いたくなった。なので、今までの水野さんの本を期待していた自分はとても残念だった。じっくり文章を読みたい人にとってはこの本はつまらない。
写真の魅力を押すために、いつもの文体を封印したのかもしれない。でもこの文章は筆者自身の魅力が死んでいる。せっかく面白い文章がかけるのだから、それを見せて欲しかった。
そんな感じでこの本をじっくり読もうという目的で買うと失敗する。まあいつもの読者が対象じゃないってことです。
じゃあどんな人向けでどういう使い方をしたほうがいいのかってことなんだけど、仕事の間とか空いている時間にパラパラ見て「ああ、こういうことをちょっと意識してみようかな」というふうに使いかたがいいのかも。それに普段本を読まなくて、あまり長い文章を読まないような人向け。Amazonのレビューも読んでみたけど、写真を褒めているの人が多かった。なので写真集として買うならとてもいいんじゃないかな。
とにかく僕にとってはつまらなかったです。この本と一緒に「人生はニャンとかなる!」も買っていたので、2冊まとめて友達にあげました。2つで200円だったので、プレゼントとしてはとても役に経ちました。猫や犬はとっても可愛いし。眺めるのには最適ですからね。相手はあまり本を読まない人なので、ちょうどよかったと思います。多分。
まあ僕の方は今回得た教訓は
「たとえ安くても中身を少しでも読んでから買おう」
ってことでした。ブックオフ、せっかく立ち読みできるんだし。
その時はめっちゃトイレ行きたかったので、急いでたんですよね。
それではー
人生はワンチャンス!- 「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法 人生は?シリーズ
- 作者: 水野敬也,長沼直樹
- 出版社/メーカー: ミズノオフィス
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る