物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

月がきれい(2017) 感想「非リアを絶対殺すアニメ」

「月がきれい」Blu-ray Disc BOX(初回生産限定版)

評価:★★★★☆(星4つ)
 

概要

放送:2017年4月~7月
原作:オリジナルアニメーション
話数:全12話
ジャンル:恋愛
 

感想

感想をあげます。今回は2点。

 

 

 

綺麗な恋愛模様

昨今の他のアニメのようなどんと驚くような衝撃的な展開はない。終始中学生2人の恋愛模様が描かれているだけ。けれどもその描写がとってもとっても綺麗で、芸術作品みたい丁寧に描かれたアニメだった。

 
 
 
絵のタッチが綺麗だし、変なエロいシーンとかも存在しない。そのおかげで集中して、真剣に安曇くんと水野さんの恋愛模様を見て入られた。変に萌えキャラで売っていないので安心してみれました。
 
 
 
 
こんなにゆったりとした雰囲気のアニメを見たのはとても久しぶりだった。
 
 
 
6話くらいで、最終話では安曇くんと水野さんは別れて、安曇くんは千夏ちゃんと付き合って、水野さんは比良くんと付き合う展開になるんじゃないかと思っていた。その方が展開的に派手だし、そんなそぶりがあったから。
 
 
 
けれども特にそんなこともなく、きれいな純愛物語で終わっていた。
 
 
 
 
 
 
大きな展開はなくとも、お互い始めての恋愛で何をしたらいいかわからない状態の2人がちょっとずつ距離を縮めていく様子がとてもいい。ここまで丁寧なストーリーや心理描写が綺麗なアニメはあまりない。
 
 
 
余計な派手な展開がないからこそ、この2人の関係性というところに焦点を当ててアニメを楽しめた。
 
 
 
というか安曇くんと水野さんが結婚したってことは、千夏ちゃんは高校でも敗北し続けたってことですよね。千夏ちゃんのご冥福をお祈りいたします。
 
 
 
りえしょん(千夏ちゃんの声優)すごいですよね。普段は派手な性格しているのに、キャラの声になると、本体の影響を全く感じさせない。まさにプロだと思いました。
脱帽です。エンディングのスタッフロール見るまで気づきませんでした。
 
 
 
 
個人的に好きな動画
 
 
 
個人的には安曇のお兄さん的な存在や水野さんのお姉さんが好きだったなー。安曇くんや水野さんが困っている時に、相談に乗ってあげたり、さりげなく気を使ってあげたりしている姿がよかったです。2人だけで恋愛が完結しているわけではなくて、困った時に相談できる人がいるっていいですね。師匠と弟子みたいな感じでいい感じでした。
 
 
 

 このアニメ、10年後に見たらそれほど感動しなくない?

 
10年後にLINEがあるかどうかは微妙なので、今の現代人のような感覚でこのアニメを見ることはできないんじゃないのかな。最近シュタインズゲートとか見るんだけど、オカリンが持っている電話はガラケーなんですよね。それでちょっとあれ?って思うことがある。当時見たときはないも感じなかったけど、少し変な感じがするんですよね。
 
 
 
きっと10年後の人たちは「LINE」っていうツールを見て同じような違和感を感じるはず。
 
 
なんだこの古典的な通信方法は!
 
 
 
みたいな感じで。今の自分たちが昔の映画でラジオとかレコードとかカセットテープに想いを馳せている人たちを見て違和感を感じるように、LINEを見ていろいろモヤモヤしている水野さんや安曇くんを見て「あれっ?」って思う人が必ずいるにちがいない。
 
 
なのでこのアニメを楽しめるのは今だからこそ楽しめる作品ってことです。未来の人は今の自分たちと同じようにこの作品を味わえないはず。なので今のタイミングでこのアニメを見れてとてもラッキーでした。
 
 
 
 
  

最後に

 
12話の演出はいい後味を出していたなー。今までのエンディングで流れていたLINEが最終話で全部繋がったときはすごい綺麗な気持ちになれた。
 
 
 
 
エンディングもしっかりと演出に取り込んでるアニメはいいアニメだと思います。
 
 
しっかり力を入れてやっているんだなーと感じられて気持ちがいいです。
 
 
 
それではー
 
 

 

「月がきれい」Blu-ray Disc BOX(初回生産限定版)

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