響 小説家になる方法 1,2巻 感想 「天才の影響力はどのようなものか」
評価:★★★☆☆(星3.5)
2017/6/22 1、2巻読了時
はじめに
漫画大賞の作品ということで試しに読了。確かに対象になるだけのインパクトがある物語になっている。小説家になる方法は1,2巻時点でわかりません。小説家のなりかたが知りたい人は別の本を読むべきですね。
天才がどのように周りに影響を与えて行くのか、また影響を受けた人たちがどのように行動するのかという物語でした。
過度にオレツエーが嫌いな人は避けるべきでしょうね…コレ。
ポイント
僕的ポイントを書きます。今回は2点
天才の影響力とは
この物語は、天才だとは気づいていない人が客観的にどう見られているのかというのを描いている。その天才の影響がどう広がっていくのか、どう影響するのかを描いている。目のつけどころがちがうなーと関心してしまう。
けれども、やっぱりというか、オレツエーの印象が大きいかも。終末な(略)でもあったけど、もしもオレツエーを描くなら、明確になぜ強いかという根拠を示すべき。ただ強いだけでは誰も納得しない。少なくとも僕は納得しない。おそらく見る人によってはただのオレツエーにしか見えないはず。なのでこの漫画の評価は読む人によって大きく分かれるはず。Amazonはオレツエー批判で埋めつくされていた。
まあ結局まだ完結していないからなんとも言えない。
ちなみに僕の経験上「あ、こいつすごいやつだ」っていうのはそういう人と会って話せばわかる。抽象的になるけど、その人達は言動はとにかく、明らかに行動が他と変わっている。それに今まで培ってきた経験が全く違う。この意味では響に対する周りの反応はわからないでもない。まさに「あ、こいつすごいやつだ」という反応。
そういうすごい人たちは自分がすごいとは思っていないっていうのもある。
その一般的に不自然な行動こそが自然であり、かつ周りがどうのこうのいうのを全く気にしていない。まさに自分が思った通りの行動をする。そういう人種が「すごいやつ」の基準です。
そういった背景を描いているのだとすれば、これはよくできた物語です。
響の行動について
自分の感性に従って素直に生きている響は清々しいと思うが、さすがに現実の基準では誰かを殴ったり蹴ったり屋上から落ちたりするのは本能に従って生きすぎ。フィクションにおけるキャラクター性として捉えるべきだろう。
最後に
1巻と2巻の祖父江さんの伏線には騙された。あれはミスリードとしてはうまい誘い方だった。僕も完全に騙されて、「そっちかーい!」ってなった。うまいわー
先輩もいいキャラ出してますしね。響に対するコンプレックスがちょいちょい吹き出してて今後の展開が非常に気になる。リカ先輩…闇落ちするのかな…。
とにかく続きを読もう。誰だよ!3巻だけ買った人!
もやもやするわー