響 ~小説家になる方法~ 5,6巻(2017)感想「天才の影響力はどのようなものか」その3
評価:★★★☆☆(星3.5)
1,2巻感想
はじめに
だんだん響の最強ぶりに慣れてきた。
もうここまできたら響は最強であり続けるべきですね。
いまさら響の葛藤とか見せられても、作風が変わっちゃうし。萎えます。
その最強ぶりを追求して、その力で周りに影響を与えていってほしいです。
暴力もある意味いつも通り前回でしたね。カメラを壊し、電車を止め、記者会見で暴れまくる。もはや見てて気持ち良くなってきましたよ。
次回から響~ラノベ作家になる方法~が始まります。
それじゃ感想入ります。
ポイント
僕的ポイントをあげます。今回は3点。
このマンガの見所
2017年7月時点で6巻まで刊行されている。
とりあえず一旦ここら辺でまとめると、この話の中心は3点かなー
- 響のまっすぐな生き方を見る
- 天才の影響力を味わう
- 小説ができる流れを知る
響自身はもう確固とした自我を持っているため、ある意味精神的に成長しきっている。加えて誰にも負けない小説という力を持っている。響という自我がはっきりした人が我が道を行く生き方を見ていること、そしてその生き方や文章力を見て、どのように影響するかを見ること。この2点がこの物語の中心にある。おまけとして、ストーリーの流れを通して小説が出来上がる流れがわかる。
響を軸にして天才が成り上がる姿を描きながら、その周りで影響を受ける人たちの過去や心境の変化を描いて行くお話になっている。
冒頭ににも書いたけど、響はこれからもずっと最強であり続けるはず。そうじゃないとこの話が何の話だかわからなくなってしまう。
天才って何だろう
ここまで読むと「天才」って何なのかなーと思ってしまう。ホリエモンとかの本にあったけど、成功者は大抵自分の好きなことを追求した結果だとは多くの本で書いてある。響はまさにこの通りだった。
電車で自殺をしようとしていた人に言っていたけど、響は別に賞が欲しくて小説を書いていたわけではない。みんなに天才だって言われているけれども、他の人よりはるかに多くの本に触れて、確固とした自分の考えを持っているからこそ、他の人とは違う作品がかけている。まあ文章力に関しては人よりうまいのだろう。
お金持ちになる方法は、仕事を好きになること。自分がやる作業にどれだけ没頭できるかが重要になってくる。あ、これも成功者の本とか読んでれば、大抵そう書いてあります。ジョブズも言ってるしね。
そういう意味では響は小説や読書という作業が苦と思っていない。響と同じ状況にある人はある意味今のところ3,4巻で出てきたゴリラ先生くらい。ゴリラ先生はある意味自分が書きたいから書いている。賞を取りたかったわけではない。
一方、電車で自殺しようとした人は賞が取りたいから小説を書いているような節があった。完全に素人目線だけど、芥川賞とか明確な採点基準があるわけではないから取ろうと思って取れるものではない気がするんですよね。
マブラヴでもあったけど、やりたいことを1つ叶えるにはやりたくないことを10も20もやって結果を出さないといけない。それで途中で苦労って思ったら、それを叶える資格はないってことになる。作業が好きじゃないとやってられないしね。
最後に
祝・闇落ち展開なし
リカ先輩闇落ちしなくてよかったー!
ある意味5巻で和解しててよかったです。天才との差を認めた上で、それでも頑張っていこうと決意していく姿がかっこよかったです。ある意味リカ先輩もゴリラ先生と同じ側の人間だったってことですね。5,6巻で一番好きなところでした。
1巻から続いていたリカ先輩の葛藤はひと段落ってことですね。今後の活躍が一層楽しみです。
7巻も気長に待ちたいと思います。
それではー