物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

ガーリッシュナンバー (2016) アニメ 感想 「自分の市場価値はどのくらいあるだろうか」

 

小説 ガーリッシュ ナンバー1

評価:★★★☆☆(星3.5つ)
個人的には星4つくらい
アニメを描くアニメ、声優編。
 
 
 
アニメを描くアニメといえば、まず上がるのがSHIROBAKOかな。SHIROBAKOがアニメ制作会社を中心に描いた作品だとするなら、ガーリッシュナンバーは声優を中心とする作品で、ややコメディよりといった感じだった。
 
 
 
このアニメは余計なことは考えずとにかく
 
  1. 千歳を見る
  2. のほほーん
  3. 千歳かわいい
  4. 1に戻る
 
ただし、8話まで。そんな感じに見ていた。
 
 
 
ちなみに僕は悟浄くん推しです。
 
 
 
 

烏丸千歳を愛でるアニメ

 
世間を舐めている調子に乗った振る舞いで、子供のような可愛らしいヒロインである烏丸千歳の生き生きとして声優に励む姿を見るアニメだった。
 
 
 
大物声優の真似をしてしまうところ、家では悟浄くんに頼りっきりなところ、人気声優の真似をして調子に乗ってしまうところ、千歳のキャラがかなり出来上がっているのでとってもナチュラルに行動している姿が可愛らしい。加えて考えがかなりクズ・・・というか欲望に忠実という言い方の方が合っているように思えた。
 
 
 
分類的には、可愛いけれどもだがしかし・・っていういわゆる「残念系」って感じですね。
 
 
 
 
 
9話の新人の登場から現実を突きつけられたって感じでしたね。そこから若干シリアス展開になった。新人と自分の対応の差から自分の実力=現実を感じ始めて、千歳の無駄な自信がなくなっていく。復活した理由は悟浄くんのひと言。お前は才能がある。自分のことを応援してくれる人っていうのが大切なのかな。そのおかげで自分がやりたいことややるべきことに向き合うことができたのだと思います。
 
 
 
 
世の中の仕事は大なり小なり人気商売ですよね。僕の初めてのアルバイト先の塾も生徒が先生を指名する方針だった(たぶんこれだけ聞けばどこの塾か想像つく人もいるかも)なので、「ホストかよっ!」って突っ込んだ覚えがあります。
 
 
 
そんな人気商売の中でやっていくためには、無駄な自信とやる気、それを支えてくれる人が大切なんだと思います。あともちろん努力。なのでこのお話は「ガハハッ!!」と客観的にバカにできたものじゃないです。自分も世の中の人気商売の中にいるんだってことは忘れちゃいけない。
 
 
 
 
以前読んだ本に「自分の市場価値は年収の1/3で2/3は会社の力」っていうことが書いてあった。
 
年収を600万円もらっている人は、200万円稼いでいるフリーターと大体同じ市場価値です。
 
 
 
 
言ってみれば、ブランドのバッグと一緒です。そのブランドのマークが入っていない状態でいくら売れるか。
 
 
 
サラリーマンには会社と言う名前のブランドが全部ついているのです。しかも、会社の中でも、肩書きと言うブランドがついている。
 
 
 
それを取ったとき、1人の人間として売れるかどうか。給料が安いと文句を言うことがいかに無意味か、よくわかるのです。
 
 
 
これは、実際に転職の面接を受けに行って初めて分かります。自分の市場価値がいくらあるかは、客観的にはわからない。
 
 
 
君は実際どう言う仕事ができて、どれくらいつぶしが効いて、よその会社に行ったらなにができるのか。
 
 
 
「あなた、なにができますか」と聞かれたときに、君がどう答えられるかということです。

 

 

自分の実力は学歴や会社や役職によるものなのか、それとも自分の実力なのか。それについては自覚的であるべきですね。いくらでも代わりがいる中で自分がなにができるのか、考えたくなりました。
 
 
 
ちょっと不思議だったのが、無条件に千歳のことを信頼できるかって部分だけ。悟浄くんは置いておいても、やえちゃんとかがやる気がない人をそこまで信頼できるかがわからない。それに男が千歳と同じことをしたら速攻ぶん殴っていますね。可愛いからこそ許されるし、見ていられるのだと思います。
 
 
 
 
なにはともあれ世の中を舐めていた千歳が、仕事を通して自分のやるべきことを見つけ出す。そんなようなアニメでした。そこまで円盤売れてないみたいですけど、僕は結構好きです。
 
 
オープニングの歌詞が世界観をかなり表してます。



一番になりたい

苦しい涙 苦しいあの日

超えて咲くだろう

 

小さな夢の種を蒔く

どんなどんないろで光るかな

願えばそのうちきっと

芽生えると甘く思っていた

 

はやく報われないかな

あせるけど だれのせい?

今はもうわかってる

気づいたんだね?始まるよ

 

この声を咲かせよう 世界中届けたい

つぼみじゃ終われない

一番になりたい

悔しい涙 苦しいあの日

超えて 花になれるよ

 

もっともっと未来をぎゅっとぎゅっと掴め

 

 
 本編が終わってからよーく聞くと歌詞が千歳の気持ちの変化をおっているのかな?って思えますね。
 
 
 
 
 
 

悟浄くんのサポート能力

 
五条くん優しいですね。僕はこのアニメのキャラクターの中では一番悟浄くんが好きですね。どうしても作品中では調子に乗っている千歳に厳しいことを言う人がいないので、ズバって言える悟浄くんはとっても良い人です。家族とはいえ、必要なことであれば厳しいことをはっきり言ってくれる人間ありがたい。言われる側にとっては迷惑かもしれないが、よくよく考えてみればとっても大事なこと。まあたまに発言がむちゃくちゃな勘違い野郎もいるが、少なくとも悟浄くんはそうではない。
 
 
 
 
なので、千歳はもっと悟浄くんのありがたさを噛みしめるべきだ!
 
 
 
いや、むしろ噛み締めろ!
 
 
 
現実にはそこまで口を出して面倒見てくれる人なんてそんなにいないんだぞ・・・
 
 
 
・・・と10話まで思ってた。
 
 
 
実際に千歳が復活するきっかけとなっているんですから、かっこいいっす。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

このアニメの業界話はどこまで本当なんだろうか

SHIROBAKOの別ルートみたいですね。アニメ会社は予定を考えずに制作を進め、プロデューサーはノリと勢いで次々新しいことをはじめ、原作の意見よりも自分の考えを押し通す。声優は仕事だと割り切って声を当て、クソアニメだとわかっても笑顔でアニメを宣伝する。声優業よりイベントの方がギャラは高い。ラノベの原作は馬鹿にされ、作者はコミュ障のキモオタ風の人。
 
 
 
 
うーん。実際こうだったら嫌だな。全て真実ではないだろうけど、全て嘘ともいえないよね。どこかに本音や事実が混ざっているんでしょうね。
 
 
 
 
脚本が「やはり俺の青春ラブコメがまちがっている。」の人ですからね。俺ガイルの1期と2期でアニメの制作会社が変わっていると言う時点でただ事ではないことが起こったのでしょうね。
 
なんかアニメ業界ではプロデューサーに怒りがあるようですね。
それにしても原作者がイケメンです。
 
 
 
 
ガーリッシュナンバーはアニメ制作だけじゃなくて最近の声優の問題の方が中心でしたね。声優はグラビアとかも増えてきましたし。ラブライブサンシャインとかキャラクターより中の人の方が大活躍してるじゃん。中と外が入れ替わりそう。バンドリはもう声優業より演奏の練習が大変そうですね。プリパラのi☆Risとかダンスがものすごいです。
 
 
 
水着もありますしね。
 

 

 
 
 
いろいろな活動に対して僕としては特に反対!ってわけじゃないです。むしろ賛成。キャラソンとか結構好きなものありますし。それに消費者側としては楽しみ方が増えるので。それに商品の売り方なんて時代によって変わるのは当然。むしろ女優としての売り方に声優が近づいたという印象がある。女優業だけじゃなくて、トークが上手ければバラエティにも出演するし、歌も上手ければCDを発売する、みたいな感じですね。
 
 
 
アニメが人気が出て、声優もたくさん生まれる中で他の人と差別化を測ろうと思ったら、声以外で勝負するしかない!って言うのは少し考えればわかる。だから踊るし、歌うし、楽器も使うし、水着になるし、トークもするし、売り子もする。企業が頑張って差別化しようとしている。新人だからこそ水着になってるんじゃないのかな。
 
 
 
 
それよりやっている本人達がどう思っているのかが気になる。とにかく重要なのは、仕事がなんであれ、やっている本人が仕事に対して前向きにやってられるかってところ。本人が声優になりたいのにアイドルとかグラビアとかやっていることに対して肯定的に受け止められていればいいんじゃないでしょうか。
 
 
 
 
本人が幸せならOKです。
 
 
 
 
 
 
 
消費者はその行為が気に入らなければ買わなければいいし、声優側もやっていることが間違いだと思うならば、別の方法で頑張ればいいんじゃないでしょうか。
 
 
まあでも、グラビアが主流になったらアニメの専門学校で「水着の着こなし方」とか出るんですかね。
 
 
 
 
実際はどうなんでしょう。知ってどうするんだってわけじゃないですが、実際に聞いてみたいなー。業界の裏話とか聞くために声優さんとお友達になってみたいです。
 
 
 
 
 
 
 

最後に

とにかく千歳はとっても可愛かったです。ヒロインが可愛かったら「わがまま」は、「無邪気」という言葉に変換されるんですね。やっぱりヒロインが可愛いのは重要。可愛いってだけで作品を継続して見ていられる。前半はそのおかげでなんとか視聴できた。後半は千歳の闇落ちと成長の部分が注目されていたので、楽しかった。
 
 
 
 
 
 

3d.nicovideo.jp

 

3Dモデル配布していました。UnityやMMDを使える人は試してみるといいですよ。かなりおすすめです。ちなみに僕はUnityで使いました。かなり可愛く出来上がっているので使っていて非常に楽しかったです。
 
というかガーリッシュナンバーという作品をこの3Dモデルで知った。
 
 
 
 
 
 
そしてまさかの2期。わろた。
 
 
とかなんとか言われてたのに、すごいっすね。
4コマだから、5分アニメとかなのかな。
 
 
 
ここから無料で読める見たいです。お試しが60個くらいあるから結構楽しめた。
漫画の後にあるコメントがかなり辛辣・・
もちろん公式。
 
 
 
 
2期の出来を期待して待ってましょうか。
 
 
それではー