物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

会話力のある人は、うまくいく。(2015) 感想 「まずは自分から声をかけよう」

会話力のある人は、うまくいく。

評価:★★★★☆(星4つ)
 

 

月1冊以上のペースで本を刊行している中谷彰宏さんの本の1冊。
 
 
今回は会話力をつける本だった。
 
 
 
 
この本では以下の全7章で構成されていました。
  1. 挨拶で人生が変わる。
  2. 「ひと言力」がある人が、うまくいく。
  3. 会話力のある人は、言葉よりメッセージを受け取る。
  4. 聞き手のひと言で、話し手のテンションを上げる。
  5. 相手の心に踏み込む言葉で距離が縮まる。
  6. 上司やお客様に、ひと言で愛される。
  7. NGワードで、相手の話を叩きつぶさない。
 
 
 
7つあるけど、会話力をつけるためにやるべきことは2つに分けられます。
  1. まずは自分から声をかけよう(1,2章)
  2. 話を広げるように会話をする(3~7章)
 
 
結局はこの2つに集約されるんだと思いました。
 
 
2に関しては他の多くの本に書かれている「ヒアリングベースの会話」や「相手に話させる」などを派生させた内容でした。僕的には1の方に注目しました。
 
 
 
 
 
 
 
 

まずは自分から声をかけよう。

自分から声をかける方法として、まず初めに「挨拶」が挙げられていました。
 
 
 
 
なぜ挨拶をするべきかという理由は書いてなかったです。
  • 会話をする前にまず挨拶をしよう。
  • 挨拶なしで会話することはできない。
としか書いてなかったです。
 
 
なので勝手に想像すると、挨拶って会話のきっかけだから、挨拶がない人はなんか怖そうな印象を受けるし、話しかけづらいですしね。相手の不安を払拭するって意味でも最初のひと言としての役目が挨拶なんだと思います。
 
 
 
 
誰でも挨拶するかしないかでは、そりゃした方がいい。これはなんとなくでもわかる。
 
 
 
 
じゃあ挨拶はどうやってやるの?って部分で
  1. 自分からする。
  2. 大きな声でする。
  3. 離れたところからする。
  4. 気づいてない人にもする。
  5. 苦手な人にもする。
  6. 返事をしない人にもする。
  7. 知らない人にもする。
  8. すれ違いざまでもする。
  9. 動植物・自然・無生物にもする。
  10. 笑顔でする。
 
 
自分から、大きな声で、離れたところから、笑顔で、あらゆるものに、こんにちは!
 
ってことだね。
 
 
次に挨拶できっかけをつかんだ後にどうするかという部分が
 
「余計なひと言をいう」
 
ってことでした。
 
 
僕は会話力のない男性に、「余計なひと言を言おう」とアドバイスしました。
 
 
会話力のない人は、必要最低限のことしか言わないのです。
 
 
そうすると、言葉数がどんどん減っていきます。

 

 
 
なぜ「余計なひと言」を言うのか?という部分に関しては「雑談のルール」の一節を持ってくると納得できました。
 
 
 
 
雑談のルール
結論・結果だけでなく、「プロセス」を楽しむのが雑談なのです。
目的や目標など、雑談には必要ありません。
あるとすれば、相手との親密さを深めるということだけなのです。
 
 
(中略)
 
 
 
「毎日暑いね」
「今日はカラスがやけに騒いでるね」
「最近肩こりがひどくてね!」
 
 
このように、思いついたこと。最近気になっていること。目に見えること。聞こえること。
 
 
全ては雑談のネタになります。
 
 
 
相手と親密さを深めると言うことだけを意識して、結論や結果など気にせず、自由な会話を楽しみましょう。

 

 
 
 
つまり、会話とは親密度を高めるために行うもので、「余計なひと言」はそのきっかけになるということになる。これは本には書いてないけど、挨拶もこの「余計なひと言」の1つなんじゃないでしょうか。
 
 
 
 
ついでにあげれば、何かと会話の本に出てくるザイオンス効果=単純接触効果がいい例になる。
 
初めのうちは興味がなかったり、苦手だったりしたものも、何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく。これは、見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されるという、知覚的流暢性誤帰属説misattribution of perceptual fluency)で説明されている。また、潜在学習や概念形成といったはたらきもかかわっているとされる。
 
 
 
図形や、漢字、衣服、味やにおいなど、いろいろなものに対して起こる。広告の効果も、単純接触効果によるところが大きい。CMでの露出が多いほど単純接触効果が起きて、よい商品だと思ったり欲しくなったりするのである。
 
 
 
挨拶などの「余計なひと言」を繰り返すことによって、親密度が高まり自然と会話をする土壌ができる。
 
 
 
だからまずは挨拶から始めよう!
 
ってことなんですね。
 
 
 
じゃあ次はもっと長い会話をするためにはどうしたらいいの?という部分が3~7章の内容になる。
 
 
 
 

話を広げるように会話をする。

これに関してコツがたくさん載ってました。まとめれば、
 
相手の気持ちになって相手が気分良く話せるように、自分が話す
 
ってことに集約される。
 
 
 
 
その方法の中心が会話を広げるように話すって部分なんですね。
  1. 会話力のある人は、言葉よりメッセージを受け取る。
  2. 聞き手のひと言で、話し手のテンションを上げる。
  3. 相手の心に踏み込む言葉で距離が縮まる。
  4. 上司やお客様に、ひと言で愛される。
  5. NGワードで、相手の話を叩きつぶさない。
 
会話を広げない会話や、会話をすべて自分に持って行こうとする会話は中学生レベルの会話になる。
 
 
 
 
 

この本、すごい読みやすいです

 

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この本って上下左右に大きな余白があるからすごい読みやすかったです。加えて最初と最後に章ごとの言いたいことがまとまっているので言っていることがわかりやすかった。これらのおかげでパッと見ただけで視界に入ってくるので内容が理解しやすかったです。復習もしやすいので何回も使いやすいですね。
 
 
 
 

最後に

  • 会話をするためにまずは
  • 挨拶をする
  • 会話を広げる
 
ことをしよう。
 
途中であげた「雑談のルール」は内容が今回の本と似ているのでオススメです。

何を話せばいいのかわからない人のための雑談のルール (中経の文庫)

 
 
それではー。

 

会話力のある人は、うまくいく。

会話力のある人は、うまくいく。