なぜ僕は4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか(2017) 感想 「科学的な根拠に基づくコミュ障の改善方法」
評価:★★★★☆ (星4つ)
多人数の会話がなぜ辛いのかを3000億パターンの人間の行動データから分析した結果をもとに、克服方法を教えてくれる本だった。相槌をしろとか聞き役に徹しろとか、まあ確かにそうなんだけど、科学的な根拠が薄いものをなんとなく紹介する本ではなかった。
昔その手の本を読んで実践してみたけど、さほど効果はなかった。
だって聞き役に徹してもつまんないんだもん。
確かに自分が話しすぎるのはよくないけど、だからと言ってずっと聞いているのはかなり退屈。どんな本だったか忘れたけど、その本を読んで感じたのは、自分が話しすぎないってことだけだった。相槌に関してはグリザイアの果実の主人公が言ったセリフの方がよっぽど役に立った。
知る人ぞ知る会話の技術「なるほど」「すごいな」「悪いのはきみじゃない」のことです。
vita版とPC版(何に対応しているかは忘れた)とアニメが売ってる。物語自体もすごいお勧め。人生の教訓を色々知りたい人はやってみるといい。個人的にはアニメ3話分みていいなと感じたらゲームの方で続きをプレイしてほしい。アニメだと色々省略されているので…
アニメ1話
名言集
心に響くゲーム格言集 【グリザイアの迷宮・グリザイアの楽園編】
とりあえずこれのおかげで、とりあえず「なるほど」「すごい」っていうようになった。「悪いのは君じゃない」はあまり使ったことがない。
グリザイアの話になってしまった。
話を戻そう
とにかく今回の本はちゃんとした数量的なデータに基づいていて、かつ筆者の実践して結果がでたもののようなのでかなり信憑性が高いきがする。僕もまだ実践していないからまだ詳しくはわからないが…
全部は書かないが、概要的に内容をまとめると、4人以上の会話が苦手なのは脳の処理がパンクを起こすからだそうだ。スーパーに行ってたくさんの商品があると選ぶのが億劫になって何も買いたくなくなるような状態だそうだ。僕も服を買うときは大抵ネットを使う。その理由が店に行くと服がありすぎて買う気が失せるからなので、すごい納得できた。
つまりたくさんの人がいると処理する情報が多すぎて脳が停止してしまうそうだ。
なのでコミュ障を直そうと頑張って喋ろうと努力することはあまり意味がない。だって脳が動いてないから。代わりに脳を活性化させるような行動をする必要があるようだ。
喋れるようになるためには、以下の3段階を踏む必要があるらしい。
1 脳(前頭葉)を活性化させて喋れる状態にする
↓
2 話を振ってもらえるようにする(自分が喋るのは苦手という前提)
↓
3 自分が話して、違う誰かに話を渡す。
筆者はサッカーにたとえている。本の内容を僕なりの解釈やまとめを付け足して言い直すと
1 アップをして体を整えて
↓
2 試合でパスをもらえるようにして
↓
3 自分でボールをつないで誰かに渡す。
ということだと解釈した。なるほど。すごいな。
具体的な方法が気になる人は買ってみるといいと思う。科学的な根拠をもとに実践的な方法が書かれている良書だった。まだ実践してないけどね
他にもスーパーの棚を3列と4列で売り上げを比較したら、3列の方が圧倒的に売れた、とか28度以上になるとビールが売れるようになる。赤コーナーと青コーナーでは赤の方が勝率が10%ほど高いとか、豆知識が豊富でそれも面白かった。
今後の飲み会の際にこれらの方法を実践しよう。
本を読んでも実践しないと完全に時間の無駄になってしまうし。
次の飲み会が楽しみになってきた。
それではー