「ユダヤ人大富豪の教え」(2003) 感想お金持ちの考え方と行動方法

評価：★★★★☆(星４つ)

評価的には星４つぶんの本だった。けれどもそこまで感動したわけではなかった。決してこの本がつまらないというわけではないです。だったら星４つなんて評価しないっす(笑)。上記の理由としては、この本に記載されていた内容が、僕の起業した友人の考え方や就活の時にお世話になったアドバイザーの方の言葉、そして最近読んだホリエモンこと堀江貴文さんの本の内容と一致している部分がとても多かったからだと思う。以前に聞いた言葉や経験がこの本に集約されていた。

内容的にはお金持ちになるための考え方や行動方法などが記載された本だった。大きく分けて17個の秘訣が載っていた。「決断力を高める」とか「夢を持つ」とか「失敗とうまく付き合う」などどこの本でもでも載っていそうなことが書かれていて、正直これだけでは根拠が薄いなーと思っていたのですが、お金持ちになる方法として「自分を知り、大好きなことをする」と言う部分が秘訣の２つ目として書かれていた時点で、これは参考にできると思いました。

僕なりのこの本の中心にあるのが、

好きなことを貫いていけば、やがてお金持ちになれる　

と言うことです。

つまりこの本にはお金持ちになる方法の根幹が自分の好きなことを極めていくということ。残りの１６個の法則は好きなことで稼いでいくための補足の方法論でしかない。

これは堀江さんの本に一貫して書かれている主張と似ている。
堀江さんはこれからの世の中の仕事はAIによって取って代わられるため、遊びが仕事になると言っている。遊びを仕事にする上で大切なのが自分の好きなことを貫いていくこと。やがてその好きなことがやがて自分の仕事になるとのことだ。

(堀江さん関連の感想は以前書いたので気になったらどうぞ)

0range.hatenablog.com

次にユダヤ人大富豪の教えによると

好きなことをやって稼げる　　→　◎
好きなことをやって稼げない　→　○
嫌いなことをやって稼げる　　→　△
嫌いなことをやって稼げない　→　×

だったら好きなことをやって仕事をした方が幸せではないかということだった。加えて好きなことをやっていると心が豊かになるし、他の人にも優しくできる。

ビジネスの本質は

人がお金を払ってもいいと思うぐらい価値あるサービスやものを提供すること

利益の本質は

お客の喜びがお金に転換されたもの

のため、好きなことをビジネスにした方が利益につながりやすいということのようだ。

根底の理由は違えど、好きなことをやるべきという理由としてはどちらも十分だろう。

さらに個人的な経験を加えます。僕は就職活動の時の人に、仕事をする上では「熱意」が必要なのだと力説された。実力があるエンジニアが２人いたとして、仕事のクオリティを分けるものは「熱意」によって変わる。UIを理由もなく言われた通りにやるか、ユーザが使いやすいように実装するか、これらの実装の差は「熱意」の差によって生まれる。この熱意がサービスや商品の質を大きく変える。だから就職や転職では実力より「熱意」が重視されるとのことだった。熱意の根底は自分の好きなことや興味のあることだから、給料も大事だけど、自分の根底にある好きなことを指針に就活してね。と言われた。当時は家から出たくて給料が高くて都内のプログラミングが積極的にできる企業を選んでいたため、新たな選択肢としてすごく興味ぶかかった。確かにやる気や熱意がなければ仕事はやっていられないだろうなと思った。そんな簡単なことにも自分で気づいていなかった。

とまあそんなことがあって、「好きなことを仕事にしていく大切さ」にはものすごい納得した。

また現代人が好きなことを見つけられない理由は堀江さんと完全に一致していた。
堀江さんもユダヤ人大富豪も、現代人が好きなことを見つけられない理由として、「学校教育制度」を挙げていた。現代の学校は会社や社会が望むことを教えているため、自分の好きなことを追求する方法は指導されない。そのため自分の好きなことがわからなくなってしまうとのことだった。

これは僕自身も高校生まではそうだったし、塾でアルバイトをしている時も「目標がない」生徒をたくさん見てきたので激しく同意。

ソースはこの本です。