花咲くいろは 14~26話 (2011) 感想 「やりたいことを見つけるためには」
評価:★★★★☆(星4つ)
1~13話感想
この物語は
- 緒花の成長物語
- 緒花の恋愛物語
- その他の人の成長・変化
これら3つが中心となって物語が展開されていました。その中でやっぱり一番重要なのが緒花の成長物語でした。
自分のやりたいことを見つけるためには
堀江さんやその他もろもろの本などで、自分のやりたいことを見つけるためにはその作業に没頭する必要がある。という記述があるんですが、まさにこの花咲くいろはでは、この言葉が体現されていました。
今の生活がつまらないと嘆いていた緒花が親の夜逃げに伴い喜翠荘へ送られる。喜翠荘でがむしゃらに働いているうちに喜翠荘が好きになる。喜翠荘がなくなるとわかった時に自分のやりたいことを考えた時にここで働いていきたいと思うようになる。
っていうのが1~26話の流れ。自分が何をやっていきたいかを見つけていく物語になる。1~13話ではその仕事に没頭していく様が描かれていました。14~22話では緒花以外の視点が中心のお話が出た後に23話あたりから緒花中心になってくる。
自分のやりたいことを見つけるためにはその作業をやった上で好きになる必要がある。興味のない仕事をやり続けることはできない。これに関しては14話で結名さんがぶっちゃけていましたね。でも真実だと思います。
まあ結名さんは修学旅行の一件がきっかけで旅館の作業に興味を持ち始めたようですけどね。
14~15話の流れは秀逸だったなー。結名さんの心情の変化が超わかりやすく示されているし、15話のラストの結名さんのモノローグが最高ですね。
やりたいことも、楽しいことも、見つけられるかは自分次第
このお話を通して緒花が没頭したことが好きになるっていうことを体現していた。緒花はちょうどはじめにやったことが好きになれたことだったけど、現実にそううまくは行かないはず…ですが、そこは物語ってことで。
緒花は喜翠荘にくる前には何かに没頭したことがなかったんじゃないかな。だから1話の冒頭のように今の現実に虚無感を得ていた。最終話に語っていたことが最終的な緒花の中での結論なんだと思います。
一生懸命な人たちが集まって必死にぼんぼってれば、いろいろなことが起こって当たり前で、ドラマを作るのは一人一人の気持ちなんですよね。だからここじゃなくても、きっとどこでだってドラマはおこせる。※ぼんぼる = 目標に向かって頑張りたいと思う、ざっくりとした気持ち
仕事に向かって頑張りたくなる最高のアニメでした。
旅館の行方
能力がない人に経営は任せられない女将さんのいうことも正しい。従業員みんなが働きたいって言っているし、若旦那自身もやりたいから経営を続けるっていうことも正しい。
どちらが間違っているわけでもない。両方が両方とも正しい。最終話で若旦那が妥協した結果が喜翠荘の一時閉店という結果になった。結果的にはきれいな締め方でした。
最終話の女将さんが旅館の様子を思い出すシーンはとても感動的でした。今までの思い出が蘇ってくるって感じがじわじわ泣けてきました。自分も思い出を場所に残せるように生きていきたいですね。
民子の徹さんへの思いの決着
本音でぶつかり合える関係っていいですね。やっぱり大切な友達の間では言いたいことは言える関係でありたい。何かを言って修復できない関係だったら結局はそこまでってことですよね。もちろん最低限の礼儀はもちろん必要ですけど。
よっぽどキモかったり嫌いな相手でなければ男は好きって言ってもらえれば好きになってしまう生き物(ソースはおれ)なので、こういうのを見ると頑張ってほしいなーって思っちゃいますね。
緒花がとにかくかわいい
終始可愛いですねー。前向きで頑張っている姿がとってもいいです。
演出も細かくてとってもいいですね。4話と24話の鷺に立ち向かうシーンとか、11話と23話のコーラと紅茶を混ぜるシーンとか、同じシーンでも変化を感じられたり、キャラクターのくせとかが感じられた。
鷺のシーンとか緒花がとっても可愛いんですよね。
まさにかわいいは正義。
最後に
その中で1人1人のサブキャラクターの変化なども丁寧に描かれていて、やっぱりSHIROBAKO作ったところだけあるなー!
まあサクラクエストはちょっと残念ですが…。
もしもSHIROBAKOを見ていない人はぜひ見てみてください。
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