雑談のルール (2013) 感想 「雑談の目的は親密さを深めること」
評価:★★★★☆(星4つ)
雑談をするときのポイントが短くスッキリまとまっていました。
文章も難解でなく、1時間ほどで読めるわかりやすい本です。
雑談って苦手な人にとっては本当に難しい。
僕もいつもコミュニケーションのことを考えていて、毎回どう話そうかなーとか、話しかけようと思ってたけどタイミング逃した…とかしょっちゅうあるんですよね。
この間営業トークが得意な友達にコミュニケーションのことを聞いたら
そんなこと考えたことがない
( ゚д゚)ポカーン
うん。得意な人は何も考えずに雑談ができるんだな。
じゃあどうすれば得意になるんだろう?がむしゃらに行くのもどうかなーって思って適当にこの本を買ってみました。
雑談の目的は親密さを深めること
この本はまず雑談のテクニックをいきなり教えるのではなく、雑談ってどういうものか、世間の人たちは雑談に対してどういうイメージを持っているのかを紹介しています。20~30代のサラリーマン1000人のうち約7割が苦手意識を持っている…みたいな感じです。そしてその後に著者の雑談に関する定義みたいなものを述べています。
その中でこの本の中心とも思えるものは
「雑談の目的は親密さを深めること」
でした。
雑談は必要な情報を交換するだけではなく、無駄な時間を過ごすものではない。雑談は人と人との絆を深めるために行うものだ。そう言われて自分の中の会話に対する意識が少し変わりました。雑談という曖昧なものが明確なビジョンが設定された感じがしました。
相手との親密さを深めるということだけに意識して、結論や結果など気にせず、自由な会話を楽しみましょう
その親密さを深めるための方法が、他のページにたくさん書いてあります。自分のことではなく相手に話を振ろうとか、話を広げる質問をしようとか、相手の話を聞こうとか…です。けれどもこれらはこの本じゃなくてもどこの本でも書いてあります。そんなテクニックよりもこの明確な定義こそがこの本の一番のポイントでした。
相手の話をしっかり聞く
話し方関連の本はだいたい同じようなことがかいてあるので、これ1冊読んで日々の生活に実践していけばいいと思います。文体もわかりやすいので実生活に反映しやすいです。
全体のコツのまとめとしては、
「相手の話をしっかり聞く」
そのために本の中のルールを使って行く。自分のことばかり話さずに、相手に色々聞き返したりしていこう!という感じでした。
自分自身に当てはめて、実践すること
この本の最後に本に描いてあったことを実践することの大切さが解かれています。
これってこの本に限らずウルトラめちゃくちゃ大事なことですよね。
これが書いてあった時点で、この筆者は本当に読者のことを考えているなーって感じて嬉しくなりました。
今読んでいるこの本も、学んだことはすぐに自分に当てはめて落とし込み、実行に移していただきたいと、心から思います。
ついでに他の本からも引用しておきます。
堀江隆文「好きなことだけして生きて行く」 pp.8-9
そう、これまで僕は、著者はもちろん、あらゆるメディアを使って行動することの大切さを訴えかけてきた(それが自分が本当にやりたいことなら)。とにかく、うだうだ考えないですぐにやりなさいと。「言い訳」を並べ立てて口を動かしている暇があったら、一歩踏み出しなさいと。しかし、これは僕の感覚だが、それで自分を根本から変え行動に移した人は、1%にも満たないのではないだろうか。もし僕の著書を10万人が真剣によんでくれたとしたら1000人くらいか。いやそう考えると1000人もいない気がするが……。まあ、人数のことはいい。実際、極端に少ないのは確かだと思う。先のように一時的には、意識、気持ち、モチベーションを比較的多くの人が変えてくれる。でも、やらない、続かない、行動で示してくれない。ある人が僕の講演を聞きにきてくれる。自分の貴重な時間を割いて聞きにきてくれて、僕の話に共感してくれて、その場では表情を変え決意を新たにしてくれる。だが、少したつとまた僕の講演を聞きにきている。この間にその人自身何にも変わっていない。こんな人が多いのが本当に寂しい。
染谷昌利「ブログ飯」 p.122
例えば、セミナーなどで講師が話していた内容を実際に行動に移せる人は本当に少数派です。ほとんどの人は「いい話だったなぁ」と思って聞いているだけで、行動には移せません。しかもそれを3ヶ月、1年と続けられている人はさらに少数になっています。
行動力は成功の要素の中でも、いちばんといってもいいほど大切なものだ。有能で経験もあり、知識豊富な人間の多くが成功できない。それは、決断力と行動力がないからだ。彼らの多くは、何をすればいいか、どのようにすればいいか、すべてわかっている。でも、いろんな理由をつけてやらない。行動力は、失敗に直面できる勇気とも言える。
水野敬也「夢をかなえるゾウ」 p.289
人間の長い歴史において、どう成功すれば人が成功するか、そのことはもう解明されているのです。それでも世の中にはまだ成功法則書が溢れ、それを読んだ人に「成功するのではないか」という期待を与え続けています。しかし、そうした人たちのほとんどが成功していくことはありません。なぜでしょう?それは、何もしないからです。実行に移さないからです。経験に向かわないからです。もしあなたが何かを実行に移すなら、昨日までとは違う何かを今日行うのなら、仮にその方法が間違っていたとしても、それは偉大な一歩です。
最後に
僕もかなり雑談は苦手だったので、なんとか改善したいって思ってました。
こんなこともいう人がいるくらいですからね。
コミュニケーションが苦手であっても、それをそのままにしておくべきではないです。
それが分かった上でどう行動するかが大事ですね。
この本の内容をゆっくりとでも良いから1つづつ実践していきたいです。
それではー
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