物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

冴えない彼女の育てかた 9巻 (2015) 感想 「作品には作者の経験が反映される」

冴えない彼女の育てかた9 (富士見ファンタジア文庫)

評価:★★★☆☆(星3.5つ)
 
 
 
一応3.5ってつけたけど、この9巻だけだと感想がつけずらい。英梨々と加藤の確執の件には決着がついてないし、むしろ出海ちゃんにまで影響が出ている。むしろこの巻で被害が拡大してますね。
 
 

 

8巻で出海ちゃんと伊織を仲間に入れることによって新たなスタートを切ったblessing software。だけど英梨々と加藤の確執はそのままで、加えて英梨々の本気の絵によって出海ちゃんが書けなくなってしまう。
 
 
 
詩羽先輩のアドバイスにより、倫也くんは自分の経験をストーリーに落とし込むことによって作品を作る。そしてそのストーリーを加藤に読んでもらうことによって、倫也くんと英梨々の関係や決断や思いを感じとってもらった。そして出海ちゃんもシナリオを通して英梨々のことを知ってもらって、萌える絵を書くことに集中させた。ってことになる。
 
 
 
解決への糸口は見えたけど、まだまだ先は長そうだ。
 
 
 
 
 
 

 作品はどのくらい作者の経験が反映されているのかな

 
 
結局、作品は自分の経験からしか書けないってことかな。
 
 
確かにこの作品はキャラクターからリアルなオタク業界の情報が滲み出てくるし、文章の書き方は丸戸さんの考え方が大きく出てきている。主義主張をそのまま書くのは簡単だけど、そこに意味や理由を載せてもよくわからない。そこでストーリーの中でその考えが生み出される過程を示すことによって、その考えの大切さに気づくってことはよくある。
 
 
 
読者を飽きさせない工夫をしつつ、自分の考えを伝える材料がストーリーというもの。
 
 
 
 
アニメやラノベの状況はフィクションなのかもしれないけど、そこにある想いや考え方は本物だと思っている。だからアニメでも考えさせられるものがある。僕もアニメや漫画から現実に通づるものを味わうのが好き。だからそこで得たものを身に染み込ませるためにこうして文章を書いている。逆に想いや考え方を内容をストレートに書いたものがビジネス本とかになる。なので、伝えたいことの本質は手段は違うだけで、言いたいことは結局同じ。
 
 
 
 
まあやっぱり物語って経験を書くものってことなんだって思えたのが一番よかったです。
 
 
 
 
 
 

 

なんだかなぁ 登場

その潔さが逆に "なんだかなぁ" だよね
 
p67 7行目
 
本の方では初めて見た気がする。アニメでは結構言っていた気がしたけど、出てこなくてちょっと残念だった。やっときたか! って勝手に興奮していた。
 
それだけです(笑)
 
 
 
 
 
 
 

 最後に

次はGirlsSide2みたいだ。どこかに時系列で買う順番をまとめてほしい。同じく外伝のFDやGirlsSide1もいつ買ったらいいかわからずに少し焦った。発売日順に買えばいいんだけどね。
 
 
それではー