物語の思考法

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進撃の巨人 24巻 (2017) 感想「23巻に引き続き、過去を語る24巻」

進撃の巨人(24) (講談社コミックス)

評価:★★★★☆(星4つ)
 
進撃の巨人の24巻。22巻で第一部が終了。23巻からは4年後の世界が描かれている。23巻に引き続きマーレ側(ライナー側)からの説明がされていた。
 
 
 
23巻は壁の外の世界の状況が描かれていた。実は壁の外の世界は今で言うところの19世紀くらいの世界で、マーレという国が巨人の力で世界の覇権をにぎってますよー。でも科学技術の向上でその立場も危ういですよー。巨人の力を受け継ぐために選抜試験的なのが行われてますよー。みたいな感じか。
 
 
 
今回はライナーの過去の続きから1巻に至るまでの話、そこからパラディ島に攻め込む準備をする様子が描かれていた。表紙がエレンたちだし、やっと話が進むのかなーと思っていた。だけどそんなこともなく、本格的に話が前に進むのは25巻からになりそう。
 
 

 

 

ライナーの過去

ライナー、ベルトルト、アニとマルセルとかいうキャラが巨人の力を受け継ぎ、壁に向かうまでの過去が語られていた。マルセルがユミルに食われたことはすでに語られていたけど、そのせいで移動が困難になって壁に辿りついた時にはライナーたちはボロボロだった。4人揃ってたどり着いていたらライナーはへなちょこなままだったので、今とは違う未来があったかもしれない。
 
 
 
その後、ライナーがエレンたちと触れ合うことによって何が正しいのかわからなくなるのはすでに本編で説明済み。気になる人は1月からの再放送を見てみよう! ライナーが変顔で自殺しようとしているシーンは笑っていいのかよくわからなかった。何が敵なのかよくわからなくなって、死にたくなったのかな。ファルコがナイスなアクションだった。
 
 
 

 

 
 

マーレの支配者とエレンの登場

マーレの支配者は初めにマーレ側についたエルディア人。タイバー家とかいうらしい。タイバー家も巨人による支配は限界だと感じて次の一手を打ち始める。その手始めとしてパラディ島の支配を再度試みる。戦鎚の巨人がどのようなものなのか。非常に気になる。
 
 
そして思わせぶりなセリフを語るおっさん出てきたなぁと思ったら、まさかのエレン。エレンと言われれば、確かにそうかもしれない。言われるまで気づかなかった。確かに目のあたりとかエレンですね。
 
 
 
エレンというならば色々疑問が湧いてくる。なんで片足を失っているんだ? 巨人の力ですぐ治るんじゃないのか? なんで壁の外にいるの? どうして捕まっているんだ? 怪我は自力で制御してわざと負傷したままでいるのかなぁ。
 
 
 
とても続きが気になる。いいところで終わるなぁ。
 
 
 

最後に

23-24巻を通して過去を語り尽くして、ようやく話が前に進む感じがした。
 
 
この24巻で1巻から続いてきた巨人や壁の外に関する疑問は大体解消されたかな。あとは現状の問題をどう解決していくのか。パラディ島のエレンたちが世界に対してどう立ち向かっていくのか、マーレはパラディ島と他の国々に対してどう行動していくのか、ライナーはエレンと出会って何をするのか、などなどまだまだ気になる展開がたくさんある。
 
 
それにエレンが渡した手紙の宛先、マーレに入り込んだネズミ(おそらくエレンだろうけど)の相手も気になる。
 
 
 
ライナーとエレンが手を組んでパラディ島とマーレの対立を解決する方向に動き出したら胸熱なんだけどなぁ。エレンも主人公だけどライナーも十分に主人公に値する。今のライナーはマーレとパラディ島の両方の立場をわかる人物。両者を知っているからこそ、それを踏まえた上で全てを救うために行動する展開とかだったら超アツい。
 
 
 

 

 
 
次は2018年4月に25巻が発売。まず2期の総集編が2018年の1月からなので、とりあえずそれが楽しみ。
 
 
 

 

 そして3期まではまだまだある…… 気長に待とう。

 
 
それではー
 
 

 

進撃の巨人(24) (講談社コミックス)

進撃の巨人(24) (講談社コミックス)