物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

読書で自分を高める(2016) 感想 やわらかい「本を読む本」

読書で自分を高める (だいわ文庫)

評価:★★★★☆(星4つ)

 

 

概要

ジャンル:HowTo、読書法
オススメの人:本を読むのが好きな人、本を読むのが苦手な人
オススメじゃない人:読書に興味がない人
キーワード:読書法、速読
 

結論

  • 読書をする意味、効果、本の読み方など、読書に関わる行為の説明と利点が載っている。
  • 一度読んでみると読書の意義が確認できる。
 

はじめに

 
最近すごい勢いで読書をしているので、読書の方法とかが気になっていた。
5年前くらいに「本を読む本」を読んで、今でも家にあるんだけど、文体がすごいかたいのであまり読む気がしなかった。
 

本を読む本 (講談社学術文庫)

 
書店でこの本を見たときは、本田健さんの本は結構読んだので、まあ外れることはないだろうと思ってすぐに買った。
 
結果的にはすごく面白かったです。そもそも本を読むとはどういうことかという概念的なことから、本を読む利点や実際の本の読み方まで詳しく書かれていました。今後の読書をするときに心がけるべきことがたくさん書かれていたのですごく参考になりました。
 

ポイント

ポイントを紹介します。今回は大きく2点。
 

本を読む意味・利点

知識を得る
HowTo本や参考書などがこれに当たる。本の内容から現実の世界で使える知識を得るために本を読むってことですね。
 
人生のシミュレーション
小説とかがこれに当たる。主人公の人生を体感することで、現実にはありえない感情を想起したりする。そしてその経験を現実に活かすこともできる。
 
 
原点に帰る
感動した本を繰り返し読むことによって自分の心境の変化を捉えることができる。
 
本ではないのですが、僕の原点に帰る作品は「マブラヴオルタネイティヴ」という作品です。2012年に初めてプレイしてから2017年現在で5年になるのですが、何度も繰り返しても登場キャラクターが色褪せない。またプレイするたびに違うキャラクターのセリフとかが心に突き刺さってくる。このセリフはこういうことだったのか!見たいな新たな発見があって楽しいです。
 
心に刺さる自分のバイブルを見つけるととっても嬉しい気分になります。ぜひ本でもアニメでもなんでもいいのでそういう作品が1つでも見つかるといいですね。
 
僕はマブラヴオルタネイティヴに匹敵する作品はまだ出会っていません。そういう出会いを求めてたくさんのアニメや漫画や本を探しています。
 
 

 本を読む方法

繰り返し読む・本はできるだけ買う
本は1回読んだだけでは身につかない、重要と思った本は繰り返し読むことが大切になってくるそうだ。だから図書館で借りるのではなく、購入した方がいいとのことだった。
 
僕も本を読んだら内容をまとめて記事にするのだが、そのまとめるときに「あれっ、確か前読んだ本で似たようなことを言っていたものがあったよな…」ってなる時があります。本を買ってないと再確認ってできないんですよね。受験勉強的に考えても、問題集を一回だけしか解かないというのはありえない。あとでも書くけど、読んだ本は実践しなければ意味がない。実践をするたびに、やるべき内容ややった内容を確認する必要がある。そのため確認するための本がないと意味がない。
 
 
本の内容を鵜呑みにしてはいけない
成功物語の裏には大量の失敗した人がいるのを忘れてはいけないということ。書店を見ると〇〇に成功しました!的な本がたくさんあるため自分も成功できるような錯覚に陥るが、実際は失敗した人が〇〇に失敗しました!なんて本は出すわけがないため、相対的に成功者が多いように見えるだけという状態になっている。そのためそのまま真似をすると挫折する可能性が高いそうだ。
 
その前に本に書いてある内容を全て実践する方が難しい。良さそうなものだけ引き抜いて自分の力にしていくのがよいのだろう。
 
 

感想

本を読むデメリットは一体なんだろうか。
この本は本を読むことのメリットばかりあげているが、デメリットとかはあるのだろうか。気になったのでとりあえずググってみた。
 
 
  1. 時間が持っていかれる
  2. 視力の低下
  3. 行動しなくなる
  4. 天狗になる
 
1に関しては実際に本に書かれている知識を得ようとする労力を考えると、本を読んで実践するだけの時間で知識や技術が得られることを考えれば些細なもの。興味のない本をたくさん読むなどをする場合は確かに時間が持っていかれるのかも知れないが…。
 
2に関してはよく分からない。別に読書よりも視力を低下させる要因があるので一概に読書のせいにはできないはず。
 
4に関しては完全に人次第。
 
問題は3行動しなくなること。正確には行動しなくなるのではなく、行動しないことが一番の問題。前の記事でも書いたけど、本を読んで実践する人はほとんどいない。なので本を読んだら得た知識を活用するということは絶対に行うべき。そうしなければ、お金と時間の無駄になってしまう。
 
 
 

 最後に

自分の読書に対する姿勢を考えさせられた本でした。
すぐに反映できる要素が多いので、実践的にも取り掛かりやすい。
定期的に本を再読しながらやってみよう
 
それではー
 

 

 

 

読書で自分を高める (だいわ文庫)

読書で自分を高める (だいわ文庫)