【雑感】就職活動まとめ (全体向けとITエンジニア向け)
就職活動がひと段落したので自分の記録のため、他の人の参考にしてもらうためにも残しておきます。
僕自身も就活中はgoogle先生とネットの記事にお世話になったので、その恩返しになればです。ちょっとでも誰かの役に経てばとっても嬉しいです。
ただし!
全てを鵜呑みにせず、あくまで一例として捉えてください。
個人的な見解がかなり含まれているはずなので…
僕の情報
個人が特定されない程度に書きます。参考までに
内定先 :とある都内のIT企業。そこそこ有名なアプリとかも作っている
業種 :エンジニア(プログラマー)
志望業界:IT企業のエンジニア志望・他は見ていない
大学 :都内のそこそこ名の知れた私立大学
文理 :文系
住所 :関東在住
卒業年 :2018年3月卒業
就職解禁:2017年3月
面接解禁:2017年6月
就活開始:2016年12月(本格的に始めた時期)
内定 :3つ
就職活動開始から終了までの流れ
2016年7月
夏休みにインターンでもしにいくかと考える。
とりあえずマイナビとリクナビを使ってインターンを探してみた。
2016年8月
小さなIT企業のプログラミングの入門的なインターンを受ける。会社の雰囲気は良かった。
派遣中心のIT企業だったため志望はしなかった。
2016年12月
学内の就職ガイダンスを受ける。3月までに志望業界や自分の興味を考えておく必要性を知る。6月に動き始めても遅いのだとわかった。冬のインターンもあったため3個くらい参加した。この時点で就活に本気になった。
TOEICも初めて受けた。問題集を1冊買って1週間くらい勉強した。点数は650点だった。塾講師をやっていたおかげでそこそこ取れた。けれどもエンジニア志望だったからか、TOEICの恩恵を受けた印象はなかった。そのためあまりいい印象はない。必要に応じて受けよう。
2017年1月
冬のインターンを受けまくる。中にはインターンという名の説明会も始まっていたので、3月から動いても遅いのだとわかった。8月はプログラムの基礎を勉強するインターンだったので、今回は技術力重視のインターンを選んで受けた。勉強しながら会社や就活のことが知れたのでとても良い経験だった。
2017年2月
選考が始まる。SPIをとりあえず受ける。バイト先の先輩にSPIの本をもらって勉強した。1週間だけ。この時ばっかりは塾講師をしていて良かったと思った。勉強の習慣が付いていたためSPIは楽々通過。今後もこれを使いまわしたためSPIは1回しか受けていない。Web受験はたくさんやった。集団で回答している人もいたが、僕はめんどくさかったので一人でやった。
エンジニア志望の人しかわからないと思うが、このころからIT企業の闇を感じ始める。エンジニア志望の人には後で詳しくまとめるのでそこを見て欲しい。キーワードは「SIer、技術力」
ギブリー(株)が主催するエンジニアの就職支援に応募する。エンジニアの技術力を重視した企業を紹介してくれるサービス。メンターの方と相談できる。この企業の方には大変お世話になった。IT業界の構造や企業の見方、自分の志望動機なども確認してくれた。自分のやりたいことなどのこれからに関わることの相談にも乗っていただいた。
2017年3月
就活解禁。マイナビとリクナビの合同説明会に志望業界が一致していた友達と参加する。一緒に回らなかったが、気になる企業をみて情報を交換した。たくさんの企業を見られたことは良かったが、とにかく疲れた。企業より海浜幕張で食ったラーメンがとっても美味しかったのが最大の思い出。
就活を終わってから考えると、あんまり合同説明会に意味はなかった。ネットで収集できることしか言わないため、受ける企業が決まっている人は行く必要がない。逆に世の中にどんな企業があるのかを幅広く知りたい人にはおすすめ。しっかり体力を蓄えてから行こう。
学内の合同説明会も開始したため参加。マイナビリクナビの合同説明会よりは良かった。企業の人に直接意見を聞ける機会が多いため参加したほうがいい。話を聞かないとわからないことも多いのでそういう機会は大切にしたほうがいい。
3月中旬。初お祈りメールをいただく。全くありがたくなかった。送られてきた時に悔しかったので友達に拡散して気分解消した。
3月末に結構気に入ったインターン先の選考を進めて内定をもらった。この時点で終わらせても良かったが、他の企業も見てみたかったので内定を持ったまま就活を継続する。普通はあり得ないが、6月に返事をくれればいいというので気軽に続けられた。
2017年4月
この時あたりから面接に慣れてくる。内定を1つ持っていたのでこの時点で結構絞った。僕はエンジニアとして力をつけていきたいと思ったので技術力が追求できない会社は選考を辞退した。自分が本当にやりたいこと、これからやりたいこと、どういう人になりたいのか、というような根本的な部分を考え直すいい機会だった。
2017年5月
状況は4月と同じ。
けど内定を複数もらいはじめたり最終選考とかに進みはじめて、本当はどの企業にいきたいのか迷い始める。学校や内定先の企業などいろんな人に相談し始めた。
2017年6月
大企業の選考が始まる。一応受けたが、だいたいいきたい企業ややりたいことが決まっていたためやる気が出ず、選考を落としたり選考辞退した。もっと企業を見ようかとも思ったが、選考に行くのが億劫だったので就活を終わらせる。
かかった費用
スーツ代:5万円
とにかく一式揃えた。スーツの青山で購入した。4月以降は私服OKの企業を中心に受けたため、活躍の場を失った。
交通費:3万円(都内までの一部定期あり・2月~6月の合計)
都内まで定期があったためやすく比較的済んだ。今考えると一気に2万円くらいチャージした方が手間が省けたと思う。
本:1万5000円(8冊くらいの合計)
あとで買った本は記載します。SPIの参考書とESの書き方の2冊はバイトの先輩にもらった。
飯代:覚えてない
あまり浪費はしなかったイメージ。あるとすればコーヒー代くらいだったか。これは人によって変わるとはず。僕の友人は行く先々でラーメン食べてた人もいたし、カフェでとにかくケーキを食べまくっていた人もいた。
利用したサービス
リクナビ
みんな使っている就活サービス。とりあえず登録しておこう。
僕もインターンを申し込む時に使った。
マイナビ
みんな使っている就活サービスその2。とりあえず登録しておこう。
同じくインターンを申し込む時に使った。
codeSprint
ギブリー(株)が運営しているエンジニア向けの就職サービス
コードを書いて提出すると、そのコードの評価に応じて面接などのオファーが来る
メンターの人に直接相談する機会もある。個人的には大変お世話になった。
Piaza
ギノ(株)が運営しているエンジニア向けの就職サービス
インターネット上でプログラミングの問題を解くと、解いた問題に応じてランクがもらえる。
Paizaではランクに応じて、会社に面接の申し込みができる…そうだ。
僕はランクはBまで取ったが、実際にPaizaを通して面接は結局しなかった。
Bを取ると急に応募できる会社が増えた感じがした。
ESについて
これと先輩にもらった本を見て書いた。僕はIT企業しか見ていなかったので、3月に4パターンくらい書いてあとはそれを使い回した。業界が違う人は毎回たくさん書いて大変そうだなーと思っていた。
試験について
たいていの企業には何かしらの試験がある。SPIや玉手箱とか聞いたことがあると思います。僕の記事では試験方法については紹介しないので色々ググって見てください。
僕はSPIの対策はしたけど、他のテストは必要になったら直前で形式を対策するって方法を取っていました。理由は企業によって使用するテストが多すぎて対策しきれないからです。勉強が得意でないひとはいきたい企業の試験内容を確認してしっかり対策しましょう。そこは大学受験と同じです。
SPIはこの本を1冊やれば十分です。
面接について
これを見て想定していた。そこそこ役に立たったと思う。「あなたを動物に例えると何ですか」みたいな変な質問はされなかった。面接は数をこなしていれば慣れます。僕は業界が一緒だったのでいうことがほぼ一緒でした。4月末あたりには面接には自己紹介と志望動機だけ準備していった。
個人的に引っかかった質問は「失敗体験はなんですか」だった。成功体験しか考えてなかったし、大学生の時は失敗よりどうしたら成功するかを常に考えていたため、これは詰まった。詰まる質問は人によって違うはずなので参考までにどうぞ。
とにかく志望度の高い企業を受ける前に、どこかの企業の面接を受けて練習することをお勧めします。
全体向けのアドバイス
全体向けのアドバイスをします。
就職解禁に動き始めても遅い
5月末の時点で53.3%が内定持っているようだ。2018年卒では6月選考解禁なのだが、もう解禁日の意味をなしていない。
6月選考解禁といっても、エントリーシートの提出は5月中に終わっている企業が多いため6月に動いていても遅い。企業によっては3月にはすでに始まっている。選考解禁日に就活を終了させたければ、しっかり情報を集めて適切に動こう。
インターンには行っておこう
大学3年生はもちろんインターンはかなり早い時期から行われています。企業の雰囲気を掴むためにも参加した方がいい。たとえそこの企業に入らなかったとしても、就活の方法なども聞けるので決して無駄にならないです。ネットではわからない情報もいっぱいあります。給料とかね(笑)。
面接は慣れる
上でも書いたけど、面接は慣れです。志望動機とかも何回も喋るといい慣れます。選考が早いある程度興味のある企業を選んで練習がてらに行ってくるといいです。それで内定もらえれば儲けもの。
内定は早めに1つもらう
小さい企業であっても内定が1つあるかどうかでその後の就活のモチベーションが変わってきます。僕自身3月末に内定をもらっていたためかなり強気で就活をすることができました。滑り止めを1つもらえば、受ける企業も絞れて時間の節約にもなります。
就活は自分の人生を見直すいい機会
題名の通りです。自分で言うのもなんですが、僕は結構積極的な大学生活を送ってきたと思います。バイトも色々したし、企業にも関わったし、旅行もそれなりにした。VRを体験してITに目覚めて1人でプログラミング勉強して、もっとやっていきたいなーと思ってIT業界のエンジニアに絞った。けどIT業界にもたくさんの業種があってどこにしたらいいかわからなかったです。大学や就活のメンターの人や企業の人に業界や企業の情報をもらって色々考えました。最終的に僕はプログラミングの能力を幅広く伸ばせることを重視しました。ぼやっとしてますがこれで就活していました。ぼやっとしてても理由を言えれば十分だと思いますし、実際なんとかなりました。
おそらく業種すら決まっていない人もこの記事を読んでいる人にはいると思います。そう言う人はまずは
- 自分は何が好きか
- 自分はどういうことを仕事にしていきたいか
と言うことから考えてみるといいです。
正直言って今の日本の教育は、立派な従業員を育てるための教育です。個性を育てることをせず、言われたことをしっかりと実行する人を育てる教育になっています。個人的には学校の勉強なんて8割は役に立たない。そんな教育を小中高と受けてきて、大学である程度の個性が求められますが、大抵は有名な大学になんとなく入ります。なのである意味最初に個人の個性が求められる場が就職活動です。
参考までに
なので、今まで何も考えてこなかった人は今考えましょう。正直就活直前にやりたいことを考えても、大学生活の実績は大して言えないでしょうが、それはしょうがないです。自分のやりたいことを考えて、その時に持てる全力を尽くしましょう。なんとなく就活をすることが一番最悪です。僕も偉そうに言える立場ではないですが、これが僕が感じたことです。
エンジニア向けのアドバイス
ITエンジニア向けのアドバイスを載せておきます。
プログラミング重視か、マネジメント重視か
僕もまだ就職していないので、はっきりと断言できませんが言える範囲で言います。
今の日本のIT業界は主に下請け構造というものの上に成り立っています。IT業界がブラックと言われる理由がここにあります。
少し長いですが、以下の記事を読むといいです。
この下請け構造の中に入ると、上の立場だと給料や福利厚生はいいですが、技術力がなくなります。ちょっと詳しい話になりますが、僕が説明会に行った時に一応エンジニアの立場にいる人がオブジェクト志向がよくわかっていないみたいな発言を聞きました。逆に下の立場だと、給与が少ないし単純なコードを繰り返し書くだけと言う単純作業になります。最近だとこの作業が海外に発注することが多いので、そのうち仕事自体がなくなるはずです。
もちろん全ての企業がそうだとは言いませんし、この構造は大規模なシステムを作ることにはいいのかもしれないです。なので一概に全て悪いとは言いませんが、そう言う現実があるのだと言うことは知っておくべきです。
なので自分がバリバリプログラミングをして実力をつけていきたいと言う人は、ちゃんとそれができるかをHPや社員に聞いて判断しましょう。入ってから実はこの企業はプログラムは新卒でちょっとやったらあとはマネジメント重視なんだよね。とならないようにしっかり情報を集めましょう。
インターンには行っておこう
普段からプログラミングをやっている人はインターンに行くことをお勧めします。エンジニアの技術力を重視している企業はインターンも積極的にやっていて、内定をくれる企業もあります。内定がもらえなくてもエンジニアが働く環境をみることができます。なので積極的に参加をお勧めします。僕も冬からではなく、夏から参加するべきだったと反省してます。
買った本について
今回は就活に役に立つか?という視点で採点しています。
(僕は他の記事で本の面白さなどを評価しているのですが、今回の評価はそれらの記事の評価とは無関係です。)
評価:★★★★★
自己分析をやるための本。これはやってよかった。自分が今までどうやっていきてきたか、将来どうなりたいかを見つめなおせる。これをやるとやらないとではESの文章に深みに違いが出てくる。
個人的には就活生じゃなくてもこれを使って現状を分析するためにも使える。早めに買ってやっておくことをオススメします。
評価:★★★★☆
会社がどういう質問をしてくるのか、どういうESがいいのかを判断するのに役に立った。
だいたい一般的な質問が揃っているので読んで、自分なりの回答を考えてみるといいかも。
評価:★★★★☆
どんな業界があるかわかる。最大の特徴は業界ごとのこれからの景気が予想されていることだろう。自分の志望がどこにあるのかを判断し、その業界が今の状態を確認するのに役に立った。またその業界で有名な企業の売り上げが載っているため、具体的な会社選びにも役に立つ。
評価:★★★☆☆
どんな業界があるのかがさらっとわかる。そこまで詳しくは書いてないので自分の興味がどこにあるのかを確認するために使用するといいはず。
内定者はこう書いた! エントリーシート・履歴書・志望動機・自己PR 完全版 2019年度 (高橋の就職シリーズ)
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評価:★★★★☆
ダメな例を挙げてどう改善するべきかが載っている。自分でエントリーシートを描くときの参考にするといい。業界ごとのエントリーシートの作り方も載っているので、買って損はない。
主要3方式<テストセンター・ペーパー・WEBテスティング>対応】これが本当のSPI3だ! 【2019年度版】
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評価:★★★★★
購入必須。ぐぐればわかると思うが、SPIはこれ一冊で十分。
必勝・就職試験! 【Web-CAB・GAB Compact・IMAGES対応】CAB・GAB完全突破法! 【2019年度版】
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評価:★★★★★
IT業界でよく使われるテスト形式。必要がある場合はオススメの本です。
新TOEICテスト730点攻略 三訂版 (新TOEICテストスコア別攻略シリーズ)
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評価:★★★★☆
TOEICの設問ごとに対策方法が載っている。問題数が少ないのが残念。ガチで対策したい人はお金をケチらずに過去問を買いましょう。
僕が使っていたメモ帳。線がないため自由に書ける。よかったらどうぞ。
IT業界志望・エンジニア向け
評価:★★★☆☆
IT業界の概要がわかる。ただし最大の闇である下請け構造の問題やSIerの技術力のことには全く触れられていないためgoogle検索を併用することは必須。
番外編~アプリケーション~
電車で問題演習するのに役立った。値段も1つ360円なのでそこそこお得。
リクナビのイベントの時にはこれがなければ参加できない。一応入れておくといいです。
TOEICの単語の勉強にオススメ。追加課金なしで全て無料で利用できる。大変便利なアプリ。
最後に
僕は就職活動を通して自分を見つめ直すことができました。自分のやりたいことを考えて、自分の過去を見つめ直して、将来どうしたいかを考えたり、自分の必要な情報を集めて、多くの人に相談したり意見を求めたり、過去最大級に積極的に動きました。大変だッたけれども、自分を大きく成長できたと思っています。
僕の書いた情報は多くの就活生の行動の一例にすぎません。むしろ僕は例外に当たる方です。なので僕の情報を鵜呑みにせずに、他にも情報を集めてください。そして自分の必要な情報を得るために積極的に行動をしてください。
就活を有効に過ごすためにこの記事の内容がちょっとでも役に立てれば、僕はとても嬉しいです。
頑張ってください!!
それではー