物語の思考法

~2次元と3次元をつなぎたい~

完全教祖マニュアル(2009) 感想 「教祖の成り方を通して宗教を知る」

完全教祖マニュアル (ちくま新書)

評価: ★★★★★ (星5つ)
       
教祖になるための本という体裁をとっている本。だけどちゃんと三大宗教をはじめとした宗教の歴史を踏まえつつ、教祖になるための技を面白おかしく説明している。それだけではなく、宗教を一つの組織として捉えて説明している所がわかりやすい。
 
本の中では宗教という組織を作りたい人がいたとして、その組織を立ち上げるにはどういうことが必要か? を順に説明していく。その中で今成功した組織である三大宗教を例に出しながら、やるべきことを提示している。組織を作っていく過程を辿ることで、宗教と言う組織がどう言うものかを説明している。
 
宗教の歴史と組織としての宗教、この2点が学べる良本でした。
 

筋トレが最強のソリューションである (2016) 感想 「つまり、筋トレをやろう」

筋トレが最強のソリューションである マッチョ社長が教える究極の悩み解決法

評価:★★★★☆(星4つ)
 
筋トレを始めようと思い購入。
 
 
筋トレのやり方は書いてない。筋トレをするとどういういいことがあるのかが書いてある。結論としてはタイトルに書いてあるように、筋トレをしようということ。
 
 
一問一答形式なので、すごく読みやすい。加えて全ての回答の根拠が「筋トレ」に収束しているのでとてもシンプルでわかりやすい。
わかりやすいけど、妙な説得力があった。

進撃の巨人 24巻 (2017) 感想「23巻に引き続き、過去を語る24巻」

進撃の巨人(24) (講談社コミックス)

評価:★★★★☆(星4つ)
 
進撃の巨人の24巻。22巻で第一部が終了。23巻からは4年後の世界が描かれている。23巻に引き続きマーレ側(ライナー側)からの説明がされていた。
 
 
 
23巻は壁の外の世界の状況が描かれていた。実は壁の外の世界は今で言うところの19世紀くらいの世界で、マーレという国が巨人の力で世界の覇権をにぎってますよー。でも科学技術の向上でその立場も危ういですよー。巨人の力を受け継ぐために選抜試験的なのが行われてますよー。みたいな感じか。
 
 
 
今回はライナーの過去の続きから1巻に至るまでの話、そこからパラディ島に攻め込む準備をする様子が描かれていた。表紙がエレンたちだし、やっと話が進むのかなーと思っていた。だけどそんなこともなく、本格的に話が前に進むのは25巻からになりそう。
 
 

約束のネバーランド 5巻 (2017) 「GFハウス編終了・次の相手は鬼と未知の世界」

約束のネバーランド 5 (ジャンプコミックス)

評価:★★★★☆(星4.5つ)

 

これは本当に面白い。何十回も読める作品ではないけど、伏線の張り方が濃いので1回のインパクトが非常に大きい。ミステリー小説はあまり読まないけど、思考の果てに解決方法を見つける過程が納得できるし、そうだったのかと思える。

 

 

 

結局本当の意味での「全員脱出」じゃなかった。でもまあ当然かなぁ。子供だけで複数人の赤ちゃんを連れて、知らない世界に逃げるとか無謀もいいところ。GFハウスに残ったフィルくん、4歳なのにしっかりしています。幼稚園児でここまで賢いのは野原しんのすけをはじめとする春日部防衛隊くらい。

ちんだらけ

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1Q84 book1 <4月-6月> 前編 (2010) 感想 「ラノベの後に読むと表現と文章の落差がものすごい」

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)

評価:★★★★☆(星4つ)
 
 
 
村上春樹の小説。有名どころのうちの1つ……な気がする一冊。おそらく紹介はいらないし、知りたい人は僕の文章にたどり着く前にいろんな記事があるはず。なので、今回は自由に書く。そもそも文章書くのも久しぶりで、色々考えるのが面倒だという理由もあるけどね。
 
 
 
 
そもそも僕は文学作品はあまり読まない。僕の前の記事や人気記事ランキングを見ればわかる通り、基本的にアニメ、ゲーム、漫画、ラノベとオタクなラインナップとなっている。なので、当然のように村上春樹も全く読んだことがなかった。そもそも文学ってなんだ? という疑問はあるけど、一番文学に近いもので村上龍の「5分後の世界」や伊藤計劃の「虐殺器官」「ハーモニー」くらい。

冴えない彼女の育てかた GirlsSide2 (2016) 感想「キャラクターの1人1人の裏側と成長」

冴えない彼女の育てかた Girls Side 2 (富士見ファンタジア文庫)

評価:★★★★☆(星4つ)
 
 
GIrlsSideの2巻目。外伝と言いつつ、ちゃっかり本編でかなり重要な展開を見せる外伝(仮)な本の第2巻。表紙も加藤じゃありません。FDに続いて全然別の違う人でした。
 
 
 
皮肉はここまでとして、内容的にはとても良かったです。加藤と英梨々の仲直りイベントはもちろん、メインキャラクターほぼ全員に注目が当てられて、さえかのの世界をさらに広げる一冊になっていた。倫也くんは登場しないので、過剰なイチャイチャは出てこない。なのである意味真面目は女同士の交流が展開されていた。
 
 
 
やや気になるところもあったけど、それは後半で述べたいと思います。